ITmedia NEWS >

LEDシーリングライトの売れ筋は? ビックカメラ新宿店西口店に聞く我慢しないLED照明選び(1)(2/2 ページ)

» 2012年08月10日 17時58分 公開
[橘十徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

個性的な高機能モデルも人気に

シャープの「さくら色」搭載モデル

 一方、高機能モデルにもかかわらず5位にランクインしたのがシャープのDL-C306V。この製品は暖色系から寒色系まで10段階で光色を変えることが可能で、「さくら色(八重桜)」と「さくら色(ソメイヨシノ)」というユニークな色を搭載しているのが特長だ。「さくら色は女性の評価が高いですね。ただ単に色がかわいいというだけでなく、癒やしや安眠の効果があると説明すると、ご納得いただいて購入される方が多いです」と馬上さんは語る。

 同じようにユニークな光色を搭載した製品として、東芝のLEDH95004YX-LCがある。同製品は3原色のLEDを搭載し、緑や青、紫、橙など普通のライトにはない光色を実現した。こちらはシャープと違って男性の注目が高いそうだ。

 このほか高機能タイプとして人気なのが、パナソニックの「エコナビ」を搭載したモデル。「エコナビ」は時間帯や部屋の明るさによって自動調光・調色を行う機能で、指名買いも多いという。「パナソニックには、天板にもLEDライトを付けて間接照明にする機能や、テレビのある方向だけを光らせるシアター機能などを搭載しているモデルもあり、こちらも人気ですね」(馬上さん)。

マルチカラーがユニークなLEDH95004YX-LC(東芝)と間接照明を搭載したHH-LC610A(パナソニック)

LEDと蛍光灯との使い分けが主流?

 調光・調色が可能なタイプは1年前は3〜4万円台のものが多かったが、今年は2万円台にまで下がってきたこともあり、人気が高まっている。とはいっても、ランキングの上位を占めるのは2万円以下で買えるスタンダードタイプばかり。蛍光灯シーリングライトと比べると高価なLEDシーリングライトの上位機を即決で買う人はまだまだ少ないという。

「家中まるごと照明器具を買い換える場合でも、すべての部屋をLEDにするのではなく、リビングだけLEDにして寝室は蛍光灯にするなど、蛍光灯とLEDを組み合わせて買う人が多いですね」と馬上さん。ただし基本的にはシーリングライトの市場は着実に蛍光灯からLEDに移り変わりつつあり、ビックカメラ新宿西口店でも売り場面積の割合はすでにLEDのほうが蛍光灯よりも広くなっているそうだ。

丸形タイプのほうが主流。和室向けのモデルも充実

 ちなみにランキングを見れば分かる通り、人気が高いのは圧倒的に丸形のシーリングライトで、角形はランキングにはほとんど入ってこない。一方、木枠が付いた和室用のシーリングライトは以前よりもかなり充実してきており、選択肢が広がっている。

LEDペンダントライトにも注目

AP60090(AGLED)

 さらに、新たな製品として注目されているのがLEDのペンダントライトだ。こちらはまだ本格的な普及には至っておらず、値段も最安値で2万円台と、LEDシーリングライトに比べると高価だが、これから少しずつ需要が増えてくることが予想される。現時点のビックカメラでの売れ筋はAGLEDの「AP60090」で、価格は3万4800円。デザインは従来の蛍光灯ペンダントライトの形を踏襲したものが多いが、LEDならではのユニークな形をしたライトも今後は増えてくるかもしれない。


 LEDシーリングライトはここ1年の間に各社ともラインアップが充実し、ユニークな機能を持った製品も増えてきた。また、価格も大幅に安くなり、かなり買いやすくなってきている。リビング用に適用畳数の多いシーリングライトを買うなら、電気代を考えるとLEDは有力な選択肢となるだろう。

 その際に狙い目となるのはやはりスタンダードタイプだが、予算に余裕があるならばさまざまな機能や光色を楽しめる高機能タイプを選択するのもおすすめだ。馬上さんの言うように部屋によってLEDと蛍光灯を組み合わせるなどして、賢く使い分けてほしい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.