この夏の話題と言えばやはりオリンピック。金メダル16個という快挙を成し遂げた日本選手団を応援するときによく耳にしたのが、ゆずの歌う「栄光の架橋」だった。まさにこの夏はゆずの歌声とともにあったといえるだろう。

 その「栄光の架橋」や「シュミのハバ」、「桜木町」などを含むニューアルバム「1〜ONE〜」を9月15日にリリースしたゆずのおふたりに、音楽の新しい楽しみ方であるエニーミュージックにふれていただきながら、音楽を聴くということやオーディオの想い出についてお話をうかがった。

――今回、リリースされた「1〜ONE〜」に収録されている「栄光の架橋」や「桜木町」は、エニーミュージックでダウンロード購入できますが、エニーミュージック対応のオーディオ機器で実際に聴いてみていかがでしたか?

岩沢さん こういう時代が来たか、と思いましたね。


『すみれ』から約1年半ぶりとなるNew Album『1〜ONE〜』が発売される。アルバムタイトル曲「1」は、アルバムが示す一人一人、そして一つ一つのかけがえの無い大切な想いを、地を這うようなダイナミックなビートにのせて高らかに歌い、聴いた人全ての心を揺さぶるような強烈で強力な1曲。ゆず2人から発せられた色彩感覚豊かな楽曲が並ぶ本アルバムは、多方面に目を向けながらも、一つの想いをぶれる事なく表現したバランス感覚に優れた傑作。
© 2004 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

――今流れている「栄光の架橋」は、アテネオリンピックの応援ソングとしてテレビで毎晩流れていましたね。この夏は毎晩テレビの前で、この曲を聴きながら感動していた人がたくさんいたのではないかと思います。おふたりはこの夏をどんな風に過ごされましたか?

岩沢さん 僕もテレビでオリンピック観戦していました。あとは夏らしく花火なんかも見に行きましたよ。

――北川さんの姿をアテネで目撃したという情報があるのですが。

北川さん 実はツアーのすきをみて、父と母と3人でアテネにオリンピック観戦に行ってきました。

――ツアーはまだ続くのですか?

北川さん 9月15日にアルバム「1〜ONE〜」がリリースされました。ツアーは「ゆず体育館ツアー2004 1〜ONE〜」が10月9日の仙台からスタートします。


SUNSTAR Ora2 PRESENTS
ゆず 体育館ツアー2004 1〜ONE〜

© 2004 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

――また、たくさんのファンのみなさんがアルバムを購入すると思いますが、最初にご自分でご購入された音楽はなんですか?

北川さん 米米CLUBの「浪漫飛行」だったと思います。

岩沢さん コンプレックスの「BE MY BABY」です。

――はじめて自分で使われたオーディオ機器はなんですか?

北川さん 中2の時だったたかな? お年玉で宮沢りえさんが宣伝していたミニコンポを買いました。名前は忘れました。

――パイオニアのセルフィーですね。岩沢さんは?

岩沢さん 兄と半分づつお金を出しあって買ったシャープのダブルCDラジカセですね。テープがたてに2本入るやつで結構、使ってましたよ。

――ダブルラジカセ、はやりましたよね。他にオーディオに関する想い出ってありますか?

北川さん ある時、オーディオが信じられないくらい熱くなって、その上の置いてあったろうそくがとけてしまったんです。これはちょっとびっくりしました。

――パソコンもそうですけど、機械って熱くなるととんでもないことになることがありますね。

岩沢さん 小6の時だったかな? 実家にあった古いステレオのボリュームを最大にして再生したんです。そしたら家がふきとびそうになっちゃいました。

――まるでタイムマシンものの映画のワンシーンのようですね(笑)それでは、現在、愛用されているオーディオ機器はなんですか? ポータブルオーディオをお持ちでしたらそちらも教えてください。

北川さん マネージャーの山岸君にすすめられたオーディオです。すごくいい感じです。

岩沢さん 一応アンプにつないでスピーカーからきいていますが、メーカーは忘れました。ポータブルはソニーのMDウォークマンを常にもっています。

――どこでどんな時に音楽を聴きますか?

北川さん そうですね、本当に様々ですが、車の中や電車、新幹線の中とか。やはり、ツアー中だとどうしても移動が多いので、移動中に聴く事が多いですね。

岩沢さん 最近は僕は何かをしているついでの時が多いです。掃除をしてたり、マンガを読んでたり、運転中だったり。あと、テレビを見ながらでも耳だけなんとなく聴いてたりします。

――どんな音楽を聴きますか? 北川さんのフェバリットはジョンレノンさん、岩沢さんは長渕剛さんと、耳にしたことがありますが、差し支えなければお気に入りをお教えください。

北川さん 「All You Need Is Love」。好きです。

岩沢さん 野音で行われたブルーハーツのライブのCD(野音 Live on `94.6.18)を何度か聞き直しています。

――どのようなスタイルで音楽を聴くのが好きですか? また、音楽を聴くときのこだわりがあれば教えてください。

北川さん 普段はヘッドホンで聴いています。もしくは近所迷惑にならない最大限のデカイ音で。あとはみんなが帰った後のスタジオもいいです。車の中でうたいながら……なんてこともあります。

岩沢さん 楽なかっこうで聴くのが好きですね。ビールでもあれば最高です。こだわっていることは特にないですね。

北川さん 僕もこだわりがないのがこだわりです。でもあんまり悪い音はイヤですけど。

――お二人の音楽をどんなときに聴いてほしいとお考えですか?

北川さん 千差万別だと思います。それぞれの聴き方で聴いていただければ嬉しいです。

岩沢さん 聴きたいと思った時に(笑)。

――聴きたいと思った時にすぐに聴けるのが、音楽ダウンロードのいいところなのですが、パソコンで音楽を聴いたりすることはありますか?

北川さん 仕事の合間に聴いたりします。

――なるほど。では、エニーミュージックにあったらいいなと思うサービスがありましたら、お聞かせください。

北川さん 歌詞が出る!!

岩沢さん そう、歌詞カードがほしいですね。それと過去の名曲をもっとふやしてほしいと思います。

――いい曲がまだまだたくさんありますからね。今後、どのようなエニーミュージックに対応する機器や機能がでてくるといいと思いますか?

北川さん 自分でリミックス出来る機能があるといいと思います。

――新しい楽しみ方のひとつですね。エニーミュージックのような音楽の新しい楽しみ方についてどう思われますか?

北川さん たくさんの人が様々な音楽に手軽にふれられるのはいいと思います。でも同時に作り手の気持ちやクオリティーもしっかり守っていってほしいと思います。

岩沢さん 日々勉強して自分なりの音楽を目指していますが、今も修行中です。まだまだいろんなことを知っていきたいですね。

――きょうはどうもありがとうございました。ツアーがんばってください。

チバヒデトシ,ITmedia]

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