RZ-J90は最強の着メロ端末

「着メロなんて，なんでもいい」と思っている人でも，この音を聞いたら端末を替えたくなるはず。DDIポケットのfeel H"端末の音に注目。

【国内記事】

2001年1月15日 更新

　発表から製品出荷まで2カ月が空いていた上，最初の製品であるRZ-J90（三洋製）も出荷が遅れるという形で出鼻を挫かれた感のあるfeel H"。しかしテレビCMでも強力にプッシュしていた強力なメロディ再生機能は期待を裏切らなかった。

　feel H"端末が共通で備えるメロディ再生機能は12和音，100音色という仕様。これはfeel H"の発表時点では，携帯電話，PHS中でほぼ最強といえる。和音数ではau端末の16和音に劣るものの，サンプリング音源を採用しており実際に表現可能な音色という点で明らかに上回っている。ただし既にJ-フォンは16和音，120音色のサンプリング音源を搭載した端末を投入しており，少々タイミングを失った感はある。

　筆者も12月初頭にfeel H"端末第1号機であるRZ-J90（三洋製）を入手した。この端末にはテレビCMで使用されかなりインパクトのあった「幻想即興曲」が標準で着信音に含まれており，実機の音色もまさにそのまま（ここでfeel soundを聞ける）。着信音と手ぶら通話用に大径スピーカーを装備している事もあり，音量も十分確保されている。

　残念ながら幻想即興曲は最大音量では多少音が割れてしまうが，これはこの機種のスピーカーの問題でありfeel H"の持つメロディ再生機能の問題ではない。筆者は16和音のメロディ再生機能を持つauのC309Hも保有しているが，音色の美しさではRZ-J90にはまったく歯が立たない。コンテンツサービスからも数曲ダウンロードしてみたがデータの作りこみもしっかりしており，有料で入手する価値を十分感じるものだ。

　メロディ再生機能だけで携帯電話からfeel H"に乗り換えたり，買い足す人はそうはいないだろう。しかし強力なメロディ再生機能は非常に分りやすい魅力であることは間違いなく，現時点でH"（DDIポケット）利用している人なら，この強力なメロディ再生機能だけのため機種変更をしたいと思ってもおかしくはない出来栄えだといえる。

　カラー画面を採用，ワンタッチで接続可能なデジタルカメラを提供して撮影した画像をメールとしてfeel H"やパソコンに送信可能な点なども，feel H"全端末共通の特徴だ。これらはRZ-J90を実機として取り上げ，順次紹介していく事にする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---