「DIVA」C404S

音楽プレイヤー内蔵ケータイは，ポータブル録音機になれるか？

【国内記事】

2001年1月24日更新

　「この音楽プレイヤーはときどき電話になる」でおなじみの，auの「DIVA」こと「C404S」は，各所に夢を感じる携帯電話だ。OpenMG対応のメモリースティックを内蔵していて音楽を聴けるのはもちろん，アナログ／光入力に対応していて，パソコンを持っていなくても音楽をメモリースティックに記録できる。

ポータブル録音機に挑戦

　巷に溢れるどの「MP3プレイヤー」または「ポータブル音楽プレイヤー」よりDIVAが優れているところが1つある。パソコンを使わずに，CDプレイヤーなどからアナログ／光入力端子を通して録音が可能なことだ。なんとATRAC3エンコーダが内蔵されているのである。

　アナログのみならば，アイワの「MM-FX500」がMP3エンコーダを内蔵し，パソコンを使わずに音楽を入力できる。しかしDIVAの場合，光入力も可能。これは，OpenMGならではの特例措置としか思えない。とにかく，そんじょそこらのMP3プレイヤーよりもよっぽど便利なわけである。

　そして，“音系の機器を全部1つにまとめる”という試みは実際に便利だ。最近では，電話が鳴り出すことを考えるとオチオチ音楽も聞けないようで，実際ケータイの着信音と同時に，からまったイヤホンを必死にはずしている人を見たりするし，ソニーからはなんと「携帯に着信すると，呼び出し音が流れるMDプレイヤー」なんてものまで登場している。やっぱり，耳に付ける機器は1つにしてしまったほうが便利だ。

　音楽と電話以外にもいっしょにできないものか？　そこで考えたのが「高性能マイクを接続して，会議の録音などにも使えないか」ということだ。早速アイワのステレオコンデンサーマイクロホン「CM-DS5」を購入。DIVAはプラグインパワーではないので，電源内蔵の感度も-45dBとなかなかに高級なマイクだ。

　さっそくこのマイクをDIVAに接続。録音を開始する。64Mバイトのメモリースティックなら66Kbpsでエンコードすることで，約120分もの長時間の録音が可能……なはずだった。

　結果からいうと，見事に失敗。録れてはいるのだが，音があまりに小さくて聞き取れない。どうやったらもっと録音レベルを上げられるのかは，目下研究中。詳しい方がいましたら，どうぞ教えてください。

　この携帯，非常に目立つだけにいろいろな人に質問される。せっかくなので，よく尋ねられる質問にまとめて答えよう。

Q：電池が持たないんじゃないか？

A：普通の携帯並みには電池で動く。最近の大型カラー液晶の携帯は充電を1日忘れると，イザというときに電池切れになる。それを考えれば，音楽を山のように聞きまくっても，毎日充電さえしていればDIVAは大丈夫。ちなみにバッテリ容量は530mAh。最近の携帯は540mAh（SH821i）とか，570mAh（J-SH04）なので，少ないくらいだ。ソニーの技術力に驚愕。

Q：液晶が小さくない？

A：ボディ自体が大きいので，写真で見ると小さく見えるが，実際は2インチ近くの大きさがある。反射型液晶なので見にくいと感じることもあるが，慣れるものだ。

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