ザウルスもJavaを搭載──携帯端末はJava一色?シャープは,「ザウルス MI-E1」に対応したJava開発環境「Personal Java for ザウルス」のβ版の配布を2月5日から開始している。
NTTドコモのiモードにJavaが搭載されたことはご存じだろう。同じようにザウルスにもJavaが動く環境が用意された。乱暴な言い方をすれば,iモードで動いているiアプリをザウルスへ移植できる可能性さえある。また,世界中にある優秀なJavaアプリをザウルスで使うことができるかもしれない。 Javaとは,プログラミングを行うツールのことで,いろいろなプラットフォーム(異なる種類のマシン)で動かせることが特徴だ。ユーザーが操作するボタンや通信機能などを共通の部品(Class)にすることで,違うプラットフォームへの移植が簡単になる。 つまり,マシンがJava対応であれば,ほかのマシン上で動いていたさまざまなアプリが使えるというメリットがある。Palmでは素人プログラマーが主体となって世界中で多くのフリーウェアが作られたのはよく知られることだが,Javaならプロのプログラマーの参加も容易だ。初めから優秀なiアプリが用意されたのもそのような理由がある。 Personal Javaって何?とはいうものの,Javaはパソコン用のものと,それより小さなPDA用,さらにiモード専用に絞り込まれたものというように,規模の異なるものが存在する。つまり,小さなマシン用のJavaは,パソコン用のものに比べて使える部品数が少なかったり,扱えるデータの大きさに制限があったりする。それゆえ,世界中にあるJavaアプリをザウルスでそのまま動かせるわけではない。 ザウルスに搭載されたPersonal Javaは,ネットワークにつながることができる小規模のマシン向けにチューンされたJavaのバージョンだ。もう少しいえば,プログラマーはJava言語でパソコン用と同じようにアプリケーションを作ることができるが,使える部品はPersonal Java用のものになる。 ザウルスはどう変わる?「MI-E1」の登場で注目度がアップしたザウルスだが,Javaを搭載することで,一気に汎用性が高まったのは事実だ。いままでは「MOREソフト」という閉じたアプリケーション開発だったが,Javaでもアプリが作れるとなると,さまざまな展開が期待できる。 たとえばiモードにあるような,ネットワークを利用して動くアプリもザウルス上で動くようになってくる。それだけでなく,iモード用のコンテンツをザウルスで動かすというようなことも理論上は可能だ。もう少し言ってしまえば,国内だけのヒット商品だったザウルスがJava端末として世界へ飛び出す可能性も出てきた。 Personal Javaは,すでにWindows CEマシンでも動作している。キーボード搭載ということでJavaが動くマシンはMI-E1が最小サイズ。PDAの世界はJavaアプリが標準になる予感だ。 関連記事 [渡辺健一,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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