J-フォン,Java端末の全貌を公開──ハードウェアの制御も可能(2/2)
J-フォンの拡張APIの内訳は以下のようになる。 1.デバイスコントロール 携帯電話のハードウェア情報を取得したり,制御したりするのがこの拡張API。電界強度や,「ステーション」などで実用化している位置情報,バッテリー残量などをアプリケーションが取得できる。また,LCDバックライトやLED,バイブレータの制御も行える。 2.ウィンドウマネージャー MIDPの低レベルグラフィック機能を拡張するもので,画面の縦分割を可能にし,タイトル部とゲーム,映像部分を個別に表示できる。 3.日本語・絵文字対応 MIDPの高レベルグラフィック機能の拡張で,文字入力時の日本語対応,GUIメニュー部品の日本語表記,GUIメニュー部品に動く絵文字ボタンなどを追加できる。 4.メディアプレーヤー 端末内に登録されたメディアデータの再生が行える。対応するフォーマットはJPEGアニメーション,PNGアニメーション,SMAF形式の楽曲,SMD形式の着信メロディとなる。 5.サウンド 複数のフレーズ(メロディ)を独立して再生できる。ゲーム時のBGMと効果音などに利用できるという。音にイベントを埋め込み,動画や映像との同期も可能だ。同期機能はヤマハ製のサウンドチップMA2,MA3をサポートする。 6.2Dスプライト セガ/スマイルビット社と共同開発した2Dスプライトエンジンを搭載する。1スプライトデータは,各画素で256色,8×8ピクセルのデータで構成され,スプライト単位で回転,反転,色指定,透過処理が可能。最大256個のスプライトデータ配列の定義が行える。 秒間8フレーム以上の動画性能を持つという。また,2Dのスプライト・フレームバッファもサポートし,背景とスプライトデータの合成に利用できる。 さらに2Dスプライト用の演算機能として,三角関数などを含む固定小数点演算,2Dベクトル演算機能も備える。 7.3Dポリゴン バンダイネットワークスとエイチアイが開発した3Dポリゴンエンジンも搭載し,制御用の拡張APIが追加される(3月15日の記事参照)。 8.テレフォニー Javaアプリケーションから,電話の発着信を制御できる機能。電話の着信がJavaアプリケーションに通知される機能と,アプリケーションから電話を発信できる機能があるが,当初は電話は発信できない。「セキュリティの問題から,6月時点ではなく次の時点で対応する」(太田氏) 9.メール通信 Javaアプリケーションから,メールの送受信を制御できる機能。メールの受信がアプリケーションに通知される機能と,受信メールの各種情報,新規メールをアプリケーションから送信できる機能があるが,同じく当初はメール送信はできない。 関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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