松下FOMA端末続報:CeBIT──TELECも2機種目通過

CeBITでは松下製FOMA端末3機種が展示。TELECでも2機種の松下製FOMA端末が技術認定を受けている。

【国内記事】 2001年3月27日更新

 5月30日に迫るNTTドコモのFOMA。その端末の姿がしだいに分かってきた。

松下通信,FOMA端末2機種目

 注目されるのは,3月1日にTELECの技術認定を取得した「FOMA P2401」だ。松下通信工業のFOMA端末は,先日にも「FOMA P2001」がTELECを通過したばかり(3月7日の記事参照)。

 松下通信工業は3月23日に横須賀リサーチパークで行われた「モバイル・ベンチャー・メッセ2001」内の講演で,「W-CDMAに対応する3種類の試作機を製作した」と語っている。この3種類とは,NTTドコモがいう,「スタンダード端末」「ビジュアル端末」「通信カード端末」に相当する。

 以下の写真は,CeBITで展示された松下通信工業製端末だ。

 一番上の写真は,CeBITのNTTドコモブースにあったFOMA端末のスタンダードタイプと通信カード。下の2点は,PanasonicブースにあったUMTS規格のカードとスタンダード端末だ。両者のデザインは同じ。つまり,松下通信工業からは,先日お伝えしたビジュアル端末のほか,スタンダードタイプとカードタイプを合わせた計3モデルがリリースされる可能性が高いということ。

 最初のFOMA端末は,スタンダード端末が2機種,ビジュアル端末が1機種,通信カード端末が1機種といわれている。NEC製の「FOMA N2001」もTELECを通過していることから判断すると,あくまで予測だが,写真にあるスタンダード端末が「FOMA P2001」,通信カード端末が「FOMA P2401」ではないだろうか。

 また,FOMAのビジュアル端末向けに,松下はMPEG-4マルチコーデックLSIを発表している。このMPEG-4 LSIはサンプル出荷が2001年の第2四半期とされており,量産のタイミングに合わせてFOMAビジュアル端末に搭載,発売される可能性もある。

 503iなどの例では,松下は後から折りたたみ型をラインアップに加えている。まずはスタンダード型と通信カード,続いて折りたたみ型のビジュアル端末。そうしたFOMA端末の展開も予想できる。

 しかしながら,CeBITでビジュアル端末を展示していたのは松下と東芝のみ。東芝は2001年秋の端末投入を予定している。5月に登場するビジュアル端末はどこのメーカー製のものなのか? 松下が3種類の端末を一斉投入という可能性も否定できない。

松下通信工業が試作したW-CDMA端末の解説。このほかにスタンダード端末も試作された。この試作機は重さが279グラム。CeBITで展示されたものは,かなり現実のものに近づいた

松下通信工業が公開したW-CDMA開発スケジュール

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[芹澤隆徳 & 斎藤健二,ITmedia]

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