Weekly Mobile Top10今こそ,PHS活用法を再認識。
先週のアクセスランキングには,PHSの使いこなしに関する記事が複数登場した。これまで,「安かろう悪かろう」「つながらない」などの悪いイメージばかりが喧伝されていたPHSだが,そろそろその良さを見直してみてもいいころかもしれない。 PHS業界最大手のDDIポケットは,128Kbpsのパケット通信の導入を予定しているほか,IMT-2000で実現することを先取りする形で「SoundMarket」というブランドで音楽配信サービスも行っている。 PHS関連メーカーによると「近いうちにコンパクトフラッシュタイプのデータ通信カードを,DDIポケットが発売する」という話もある。 PHSのメリットをもう一度考えてみようイメージだけで片付けず,PHSのメリットをもう一度洗い出してみよう。 ・通話品質がいい NTTドコモをはじめ,現在の携帯電話の通話品質は,とてもいいとはいえない(3月28日の記事参照)。これはFOMAで改善されるとはいえ,既にPHSは無線インフラの中で最高級の通話品質を誇っている ・高速データ通信 FOMAでは,最大384Kbpsの通信速度を実現する予定だが,これはデータ量課金であるパケット通信の話。回線交換方式ではPHSと同じ64Kbpsだ。もうじき128Kbpsパケット通信のサービスも始まり,データ通信環境はさらに魅力的になる。 ・通話エリア 通話エリアはやはり厳しい。サービスマップ上では通話エリアに含まれていても,建物の奥に入ると通じなかったりすることもしばしば。しかし,地下鉄でも使えることは首都圏で生活している人には大きなメリットだ。 もちろん,現在携帯電話を持っていて番号を変えたくない,というニーズもあるだろうし,端末のデザインも選択の基準にはなる。 しかし,現在携帯電話を持っていて,「通話品質」「データ通信速度」などに不満を持っている人は,PHSを買い換え候補に挙げてみるのも悪くない。着信メロディは場合によっては携帯電話以上だし,液晶も2インチクラスのカラー液晶搭載機がラインアップされている。 ただし,iモードやEZwebなどのコンテンツサービスは,PHSが質,量ともに不満な点だ。しかし,位置情報サービスに関しては,PHSのほうが先行している。 現在のISDNとの相性の良さを考えても,PHSは“データ専用”と割り切ってしまうには惜しいポテンシャルを持っている。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
最新スペック搭載ゲームパソコン
最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
FEED BACK |