“503i”シリーズ5機種,分解してみましたJavaも動作するドコモの503iシリーズ。その中には何が詰まっているのだろうか? 予想と異なり,内部の基板とチップは各機種で大きく異なるものだった。
Javaが搭載され,カラー液晶が当たり前になり,最近の携帯電話は急速にパソコンに近づいてきている。もともとの携帯電話は“通信機能”がメインだったが,最近では“情報処理機能”と“メモリ機能”を加えて総合的に評価する必要が出てきた。 現在のところ,“Javaが動く”といっても携帯電話にはパソコンのようにCPUが搭載されているわけではない。ベースバンドチップと呼ばれる通信制御用のチップには,英ARMの32ビットRISCチップ「ARM7TDMI」などのCPUが組み込まれており,その余った演算処理能力を使ってJavaなどのアプリケーションを動かしているのが現状だ。 そのため,今後増加すると思われるマルチメディア系の処理を行うにはベースバンドチップだけでは少々力不足。Intelはベースバンドチップとは別に,情報処理専用のプロセッサとして「XScale」などが必要になってくるだろうと予測している(4月17日の記事参照)。
メモリは現状8Mバイト程度パソコンと同様,携帯電話にもストレージ用のメモリとワーク用のメモリが搭載されている。Javaを動作させる場合などは,ストレージ用のメモリからワーク用のメモリにロードされ,そこで実行されているようだ。 ストレージ用にはフラッシュメモリが主に利用され,最新機種では8Mバイト(64Mビット)チップが搭載されている。ワーク用のメモリは,SRAMやDRAM,FCRAMなどが利用される。
503iを分解してみると……さて,進化を続ける携帯電話の中でも,Javaを搭載することでハードウェア的にも多くのリソースを必要とすると思われる「503i」シリーズ。それらの内部はどうなっているのだろうか。 発売済みの5機種を分解してみた。
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