iアプリ開発であなたもアプリ成金になれる?

ギガフロップスは5月5日,誰でも自分で制作したiアプリを携帯電話上で販売できるという,有料ダウンロードサービスを開始した。

【国内記事】 2001年5月7日更新

 ギガフロップスは5月5日から同社のポータルサイト「ギガアプリ」において,誰でも自分で制作したiアプリを携帯電話上で販売できるという有料ダウンロードサービスを開始したと発表した。6月1日より検索機能などを加えた上でグランドオープンする。

 これまでは作成したiアプリを有料で配布するためには,一般にNTTドコモの公式サイトに登録される必要があった。このサービスを利用することで簡単にiアプリを有償で配布することが可能になる。

 課金額は上限を1万円に,製作者が自由に設定することができる。どのような販売を望むかは先にギガフロップス側に申請し,同社のシステム上の契約に同意した上で,ギガアプリによる審査を通過しなければならない。

 ギガフロップスでは「アダルトなもの,およびギャンブル性の高いものなど,違法性があると判断したものに関しては審査を通過させない」としており,内容に関して全く野放しの状態というわけではなさそうだ。

 課金の決済はウェブマネー社によるプリペイド方式をとっており,何%かはギガフロップス側が取得するという方法だ。決済手段については今後随時追加するとしており,プロバイダ課金や,銀行を介在させるような決済方式なども今後追加される可能性がある。

広がるか,iアプリ市場

 現在,オンラインソフトウェア市場は全世界で60億ドルの規模があり,今後も成長が期待されている。同社の一日のiアプリダウンロード件数にしても,現在約6万件を数えるという。このサービスの開始により,多くのベンダーや個人がこの魅力的な市場に参入してくる可能性は十分にある。

 開発競争は,同時に淘汰をもたらす。市場の選別を経てよりハイクオリティなiアプリが生まれてくるとすれば,これはユーザーにとっても当然歓迎すべきことといえるだろう。

 iアプリが商業ベースにのれるかどうかのカギを握るのは,やはり課金方法だろう。現在ギガアプリが採用している決済方式は上記のとおりプリペイド方式だ。

 これはクレジットカードにより「ウェブマネー」を500円単位で購入し使用するというものだが,これが有料ダウンロードサービスに最適なものかは疑問だ。たとえば100円のiアプリを購入したい消費者が,先払い的に500円のウェブマネーを購入するかどうかは微妙なところだ。

 今後使い切るかどうか分からないウェブマネーを購入するというのは,消費者心理として受け入れにくい部分があるかもしれない。

 これに関してギガフロップスが「決済方式は今後随時追加する」と表現しているのは,現行の方式に改善する余地があることを十分理解しているからだといえるだろう。

 さらなる広がりをみせるiアプリ。不振がささやかれるiアプリコンテンツの今後の充実に,このサービスが起爆剤となる可能性は,十分にある。

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[杉浦正武,ITmedia]

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