DDIポケット,PHSを使った“インターネット使い放題”サービス「AirH"」を開始DDIポケットは32Kbpsのパケット通信を利用した,定額制のインターネット接続サービスを6月1日から開始する。64Kbps回線交換とパケット通信を動的に切り替えるAO/DIも採用する。
DDIポケットは5月16日,PHSのパケット通信を利用したデータ通信サービス「AirH"」を6月1日から開始すると発表した。AirH"では,従来の64Kbps回線交換方式に加え,32Kbpsのパケット通信方式に対応する。 接続プランとして,月額基本使用料7000円でインターネットが使い放題となる「つなぎ放題コース」と,月額基本使用料5800円に25時間分の通信料金が含まれた「ネット25」が用意される。また,対応端末となる「AirH"Card」も同時に発売される。 サービスエリアは,これまでのDDIポケットのサービスエリアとほぼ同一。ただしリピータなどを使っている場合は,AirH"サービスが利用できない可能性もあるので注意が必要だ。 PHSでもパケット通信AirH"のパケット通信は,PHSが利用しているISDNの制御用のチャンネルを利用するもの。通信方式としては2種類が用意される。1つは32Kbpsのパケット通信のみを使用する「32kパケット方式」,もう1つは32Kbpsパケット通信と64Kbps回線交換通信をデータ量に応じて自動的に切り替える「フレックスチェンジ方式」だ。 フレックスチェンジ方式には,AO/DI(always on/dynamic ISDN)が利用され,流れるデータ量に応じて,パケット通信と回線交換が動的に切り替わる(2000年12月の記事参照)。 「メールの送受信のときはパケット通信だが,動画などの重いデータをダウンロードしようとすると,回線交換に切り替わる」(DDIポケット広報部)
つなぎ放題コースは,32Kbpsのパケット通信のみの対応だが,「通常の回線交換による64Kbps通信も,別途通信料を払えば利用可能」(DDIポケット)だという。 コンパクトフラッシュタイプの通信カードもAirH"では,パケット通信に対応した端末が必要だ。6月1日に発売が予定されている対応端末「AirH"Card」はセイコーインスツルメンツ製。価格はオープンプライスで,従来のデータカードよりは高いものの,1万円以下にはなるもようだ。 また,コンパクトフラッシュ型のAirH"対応カード「AirH"Card petit」も導入を予定しているという(4月5日の記事参照)。デスクトップPCでも,USB接続のPCカードスロットなどを利用することで,AirH"を利用できる。 AirH"が対応するプロバイダは,DDIポケットの「PRIN」とKDDIの「DION」のみ。パケット通信への対応が済みしだい,ほかのプロバイダについても対応していくという。 “つなぎ放題”にかかる費用は?AirH"を利用してインターネットにつなぎ放題にするためには,AirH"の料金のほかにプロバイダの基本料金も必要になる。 DDIポケットによると,「ネット25」(年間契約割引適用時4930円)と「DIONバリバリコース」(1950円)を利用した場合,6880円で25時間使い放題となる。 また,「つなぎ放題コース」(年間契約割引適用時5950円)と「DIONバリバリコース」(1950円)を利用すれば,7900円でインターネットにつなぎ放題だ。 DDIポケットの計算によると,月額26.7時間以上利用する場合は,つなぎ放題コースのほうがお得なことになる。 関連記事 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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