第2世代の携帯Javaは何が変わるのか?

2002年にかけて,国内3キャリアは携帯Javaをアップグレード。第2世代に移行する。改良点はキャリアによってまちまち。差異はさらに拡大した。

【国内記事】 2001年12月4日更新

 2001年1月にNTTドコモの「503iシリーズ」が登場したのを皮切りに,J-フォン,KDDIと国内3大キャリアがJava対応携帯電話を投入した。

 それから1年。各キャリア共にグレードアップした第2世代Java対応端末の投入を予定している。進化のポイントはそれぞれ異なる。発表済みの大きな変更点を抜き出すと,以下のようになる。

キャリア主な変更点
ドコモアプリサイズが10Kバイトから30Kバイトに。スクラッチパッドの大幅な拡張。通信速度が9.6Kbpsから28.8Kbpsに高速化
J-フォンアプリサイズが100Kバイト(レコードストア含む)に。通信速度が9.6Kbpsから28.8Kbpsに高速化。一般の開発者が公開可能に
KDDIHTTP通信およびHTTS通信が可能に。gpsOneなど位置情報機能も利用可能に

第2世代Javaはここが変わる

 2002年にかけて,各キャリアは第2世代のJava端末を投入する。発表されているスケジュールは以下の通りだ。

キャリア第1世代第2世代
ドコモ2001年1月2002年春
J-フォン2001年6月2002年1月
KDDI2001年7月2001年12月

 先行したドコモに対して遅れをとったKDDIは,第1世代Java対応機種は2機種を発売しただけで第2世代に移行(10月2日の記事参照)。既に12月1日から端末を発売している(11月12日の記事参照)。ドコモとJ-フォンでは,Javaの第2世代化に伴って,ネットワークも9.6Kbpsから28.8Kbpsに高速化する予定だ(9月18日の記事参照8月7日の記事参照)。

 またJavaの搭載を機に,端末シリーズを各社とも下表の通り整理する。

Java搭載必須Java非搭載
ドコモ5xxシリーズ2xxシリーズ
J-フォンJ-5xシリーズJ-3x,J-0xシリーズ
KDDIC3000,C5000シリーズC1000シリーズ


J-フォンのパケット端末「J-SH51」。2002年1月に発売を予定している。通信速度が下り28.8Kbpsに高速化されているほか,第2世代のJavaに対応。一般のJavaアプリをダウンロードして実行できる。同時期に「J-K51」も発売される(JavaOneより)


KDDIの次世代サービス対応端末「cdmaOne C5001T」。12月1日から発売を開始した。第2世代のJavaに対応しているほか,通信速度が64Kbpsに高速化されている。同時期に「C3001H」も発売された。続けて「C3002K」「C3003P」の投入が予定されている(JavaOneより)

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[斎藤健二,ITmedia]

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