写真で見る,東芝GENIO eビジネスソリューションセミナー

12月11日,東芝はGENIO eビジネスソリューションセミナーを開催,エンタープライズ向けソリューションを多数展示していた。ここではブースに展示されていた,ちょっと気になる製品をチェックしてみよう。

【国内記事】 2001年12月17日更新

CF型無線LANカード

 Pocket PCに対応したCF型無線LANカードは,既に発売中のメルコ「WLI-CF-S11G」 (TypeII 価格1万4800円) ,オリンパスシンボルの「LA-4137」 (TypeI 価格1万9800円) ,12月20日発売予定のアドテック「ADLINK345CF」 (TypeII オープンプライス,市場予想価格1万4800円前後) が展示されていた。メルコとオリンパスシンボルの製品はWiFi対応。いずれもアンテナ部が小型化され,軽量化が図られている。


左のメルコ製「WLI-CF-S11G」のサイズは43×58×5ミリ。対応OSはWindows 98/2000/Me/Windows CE 3.0 (Pocket PC,HPC2000) 2002にも対応) で,XPにも対応予定。右のオリンパスシンボル製「LA-4137」のサイズは43×56×6ミリ。対応OSはWindows CE/Pocket PC。いずれもWiFi対応


アドテック製「ADLINK345CF」のサイズは42×10×58ミリ。対応OSはWindows 98SE/2000/Me/XP/Windows CE 3.0,Pocket PC (2002にも対応)

セキュリティ関連

 Pocket PCは,会社のデータを入れて持ち歩く機会も多く,盗難対策も重要だ。ブースではさまざまなセキュリティソリューションが展示されていた。

 メトロが展示していたのはPocket PCのメモリを丸ごと暗号化してしまうスウェーデンのPointsec Mobile Technologies製セキュリティソフト「Pointsec」。セキュリティの管理はクライアント任せでなく,Pointsecサーバによって管理者がネットワーク経由でデバイスへの一括インストールやアップグレード,パスワード紛失時の管理を行う。PC用も既にリリースされており,海外ではCitiBank,米国司法省,米国海軍などが導入,日本でも金融機関や人材バンクなどが導入を決定しているという。

 対応機種はPC-98NX,PC/AT互換機,Pocket PC,Palm,対応OSはWindows 95/98/Me/2000,Windows NT 4.0。


暗号の入力は数字や記号でなく,スタイリッシュなアイコンで行う

 日本エフ・セキュアはファイルやフィルダ単位で暗号化が可能な「F-SECURE」を出展。ソフトのインストール時に128ビットAESアルゴリズムに対応したマスターキーが作られ,暗号化対象のフォルダを保護する。外部リムーバブルメディアの暗号化もサポートしている。今月にも日本語化が完了する予定でエンタープライズ向けにアプローチするという。対応OSはWindows 95/98/Me/2000,Windows NT 4.0。対応するデバイスのOSは,Pocket PC,Pocket PC 2002。


「F-SECURE」設定画面


フォルダやファイル,外部メディアの暗号化もサポート

 ニーモック セキュリティ カンパニーは,認証アイコンを登録順序の通りにタップすることで個人認証を行えるセキュリティソフトを展示。パスワードを覚えにくい数字ではなくアイコンにすることで,記憶の負担を軽減できるという。パスワードは個々のアプリにかけることも可能。不正使用者が未登録アイコンを繰り返し選択すると不正使用を自動判断し,データを抹消,操作不能にできるほか,ユーザーが不正アクセスを強要された場合に認証アイコンと異常事態アイコンをタップすることで,囮データに誘導したり,管理者に通報することもできる。


パスワードがアイコンのため覚えやすいのが特徴。自作アイコンも利用できる

その他の興味深い製品

 ラトックはPCの資産をPocket PCで共有するためのCF型カードを参考出展。Windows標準COMポートとして利用可能な「REX-CF Card」 (2002年2月発売予定,予想価格1万5000円) と,USB 1.1コンパチブルポートとして利用可能な「REX-CFUH」 (2002年4月発売予定,予想価格1万5000円) だ。

 これらをCFカードスロットに挿すことで,キーボードやマウス,HDD,シリアルプリンタ,バーコードリーダなど,PC用の周辺機器をGENIO eで利用できる。


モバイルでの利用にはあまり向かないかもしれないがPCの資産は活かせる

 日本通信は,b-Mobileデータサービスを紹介。現在はPCカードのみとなっている通信カードのCFカード版もリリース予定があるという。CFカード版での128Kbps通信についてはハードウェア,ソフトウェアの両面から検証中とのことだ。


CF型PHSによるサービスも予定されている


CF型PHSによるデモも行われていた

 ブラザーはUSBと,IrDAやIrMC赤外線通信に対応したモバイルプリンタを参考出展。サイズが160×100×17.5ミリ,重さ300グラム以下と小型軽量なため,出先でのプリントアウトが気軽に行える。バッテリーは受電式,印刷解像度は300×300dpi。A7サイズの用紙に印刷でき,印刷域は69×100ミリ。


ブラザーが参考出展したモバイルプリンタ

 ターガス・ジャパンはGENIO eに対応した折りたたみキーボードを出展。1月中旬から下旬頃に発売予定で価格は1万2000円前後になる予定。Pocket PC 2002にも対応している。


Palmデバイス用折りたたみキーボードで有名なターガスがPocket PC用に進出。12月にはカシオ計算機のCASSIOPEIA対応版も発売予定。

 物産マイクロエレクトロニクスは,紙に書いた文字や絵をそのままPocket PCに送り込める「Trans Pad」を出展。Palmデバイス用に開発されていた武藤工業の「デクリオ」のような製品だ。


右側の紙のメモに書いた文字や図がGENIO eに転送される

 シーエフカンパニーは,既に発売中の「VOYAGER」を出展。GENIO eの画面を外部ディスプレイに出力可能にするTypeIのCFカードだ。VGA,SVGA, WideVGA,XGAに対応。これがあれば,プレゼンテーションの際にノートPCを持っていく必要もなくなる。価格はオープンプライス (市場予想価格2万4800円) 。


GENIO e内のPower Pointのデータをディスプレイ上に表示するデモを行っていた

関連記事
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関連リンク
▼ 東芝「GENIO e」製品ページ

[後藤祥子,ITmedia]

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