ezmovieは本当に「オモシロイほう」なのか?──C5001Tを検証(1/2)

12月から開始されたauの新サービス。その中でも“ムービーケータイ”ことC5001Tだけが対応している動画サービスが「ezmovie」だ。このサービスは本当に楽しいのか? その実力を試してみた。

【国内記事】 2001年12月21日更新

 auユーザーが待ちに待った新機種が,ついに3モデル発売された。auのケータイ,C1xxシリーズでcdmaOneを本格的に開始,C2xxでWebアクセスサービスとしてWAPに対応,C3xxシリーズで64Kbpsの高速パケット通信を実現し,C4xxシリーズでは最強のメールサービス「EZweb@mail」を開始,C45xではJavaアプリケーションを実装というように進化してきた。

 今回の新サービスは動画配信の「ezmovie」,GPS機能搭載の「eznavigation」,そして最強の強化ポイントかもしれない「WAP2.0」と盛りだくさんだ。そんな新サービスに対応した端末の中でC5001Tは,現在唯一,動画配信サービスの「ezmovie」に対応した端末。この端末で「ezmovie」の実力を試してみた。

シリーズ機能
C1xxcdmaOne本格開始
C2xxWebアクセスサービスWAP対応
C3xx64Kbpsパケット通信対応
C4xxEZweb@mail
C45xJava「ezplus」対応
C300xeznavigation,WAP2.0対応
C500xezmovie,eznavigation,WAP2.0対応


3種類の方法でムービーを楽しめる

 ezmovieを見る方法は3種類。ダウンロード,ストリーミング,メール添付だ。

 ダウンロードは通常の待受け画面や着メロと同じように,サイトからダウンロードして見る方法。ストリーミングは,通常PCで楽しむようなストリーミングコンテンツのようにダウンロードしながら再生するものではなく,いったん端末にダウンロードしてから再生するもの。保存できない点でダウンロードとは異なるようだ。

 そして100Kバイトまでの添付ファイルを送受信できるEZweb@mailの特性を生かして,メールでのムービーファイル送受信も可能となっている。もちろん,メールで送受信できる動画ファイルは100Kバイト以内となっているので,ダウンロードするものやストリーミングで見るものよりもサイズや品質,再生時間が制限される。

 さて,せっかく動画サービスが始まってもコンテンツが面白くなければ,あまり意味がない。とりあえず筆者の場合はこの点に関しては問題なかった。なんといっても私たちの年代(20代後半〜30代前半)なら誰もが興味を持つはずの「機動戦士ガンダム」がサンライズから提供されているからだ。通話・メール用として手放せないC406Sはそのままに,このコンテンツを楽しむためのC5001Tを新規で契約したほどだ。もちろん家族割引を使用している(10月18日の記事参照)。

ezmovieで「ガンダムde英会話」を楽しむ

 目標のガンダムに辿り着くのは簡単だった。ezのトップメニューから「EZインターネット」を選ぶと,上のほうに「ezmovie」というリンクがあり,その先でezmovieに対応したコンテンツだけを参照できる。その中から「アニメ・キャラクター」というカテゴリを選んだところトップが「ezサンライズ」であった。


待ち受けや着メロの有料サイトと同じように,ムービーのサンプルが置いてあるサイトも多い

 ガンダムde英会話は,基本的にはダウンロードして端末に動画を保存できる。しかし,無料サンプルはショートストリーミング形式となっているので,ストリーミングとダウンロードの両方の見方を試せる。とりあえず無料サンプルの「ガンダム大地に立つ」を見てみた。


テロップが流れるのもezmovieの特徴。このテロップはハイパーリンクにも対応しており,サイトへのジャンプや電話の発信,メール送信に利用できる

 手の中でガンダムが立ち上がる様は,なかなか感慨深いものであった。動きは滑らかで,画質も悪くはない。音声は付属のヘッドフォンを接続しなければスピーカーから流れるので,仲間と一緒に楽しむことも可能だ。すぐに登録手続を行って,月額200円の有料コンテンツもダウンロードしてみた。

 平均的な動画のファイルサイズは100〜150Kバイト程度で,再生時間は10〜20秒程度。ダウンロードにかかる時間は20秒程度で済む。C5001TではEZwebの速度が64kbpsになっているので,ダウンロード時間で待たされることがないのがうれしい。

 ガンダムde英会話のムービーでは,“ビームライフルを撃つガンダム”など,ちょっとした導入部分の後に名台詞が英語で紹介される。サンライズ提供のオフィシャルコンテンツなのだが,割とギャグっぽく作られているのには少し驚いた。名シーンの動画があって,オチとしての台詞が入るというコンテンツ。これは20秒程度のムービーという形式にピッタリの,よくできたコンテンツといえるだろう。

 今のところezサンライズには「ガンダムde英会話」しかコンテンツがない。「動画モビルスーツ図鑑」や,オリジナル声優による声入りの「キャラクター名鑑」などもぜひ追加してほしいところだ。

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[折笠光裕,ITmedia]

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