Bluetooth SDカードとBluetooth内蔵PHSつないでみました12月下旬に発売されたGENIO e専用Bluetooth SDカード。Bluetooth内蔵PHS「パルディオ633S」との組み合わせで,常時待ち受け可能なワイヤレスインターネットを実現できる。
802.11bの無線LANにその座を脅かされ,なかなか普及の進まないBluetooth。しかしBluethooth対応のPHS「パルディオ633S」と東芝のPocket PC GENIO e+Bluetooth SDカードの組み合わせは,現時点で1つの理想ともいえるスマートモバイルインターネット環境を実現,Bluetooth本来の魅力を垣間見せてくれる。
Bluetooth常時待ち受けを実現したパルディオ633Sパルディオ633SはNTTドコモのシャープ製最新PHS端末 (11月28日の記事参照) 。折りたたみ型でGFカラー液晶を採用したブラウザフォンで,アステルの「AJ-51」と同様にメールサーバへのダイレクトアクセスが可能 (1月15日の記事参照) 。そして本製品のさらなる魅力となるのがBluetooth対応だ。 Bluetoothに対応した携帯電話,PHS端末はパルディオ633Sが初めてではない。既に携帯電話端末としてauソニー製端末「C413S」が存在し,Bluetooth接続によるワイヤレスモデム機能も実現している(6月4日の記事参照)。 しかし,au C413SにはシームレスにBluetoothを利用できないという難点がある。Bluetoothを常時待ち受けすることはできず,PCやPDAとBluetoothによる接続を行っているときには,ワイヤレスモデムとして利用中でなくても音声通話ができない。単に登場時期の問題で消費電力の小さなBluetoothチップを採用できなかったという理由もあるが,Bluetooth搭載端末本来の魅力が半減していることは間違いない。 パルディオ633SはBluetooth常時待ち受けが可能で,常時待ち受け中でも端末の機能を制限なく利用できる。さらに音声端末としての待ち受け時間も十分実用的といえる180時間。Bluetooth常時待ち受けをしなければ,音声端末としての待ち受け時間は550時間とゆうに3倍以上だ。 通話やデータ通信利用を行うことで,実際の待ち受け時間はずっと短くなるはずだが,Bluetooth常時待ち受け状態で丸1日以上利用できれば大抵の人にとって十分実用的と言えるだろう。
GENIO eの携帯性を損なわないBluethooth SDカード2スロット(CF,SD)を備えるPoekct PCとして最もコンパクトなのが東芝のGENIO eシリーズ。2001年夏の登場時からアナウンスされていたBluetooth SDカードが2001年12月にようやく出荷開始され (12月26日の記事参照) ,GENIO eでスマートにBluetoothを利用できるようになった。 Bluetooth SDカードはSD/IO仕様に準じた製品。非常にコンパクトだが,電波の送受信の都合もあるせいか,CF型PHS通信カードや無線LANカードと同様にSDスロットからは1.5センチほどはみ出す。GENIO eに挿しっぱなしでの携帯は少々不安で,ケースによっては利用できないことになる。
ただし Bluetooth SDカードには,GENIO eに挿しっぱなしで使えるように専用ケースが付属する。電力消費の問題などからか,基本的にBluetooth機能未使用時はGENIO eから取り外すようマニュアルに記述されている。このケースの付属には少々矛盾もあるが,現実的な運用を考慮した配慮といえるだろう。
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