超薄型軽量,新DynaBook SS速攻インプレッション(3/3)
この大きさをどう考えるか今回は試作機であったため,電源は入るものの,処理速度,応答性などのパフォーマンスは製品とまったく異なっている。そのためパフォーマンスについてはスペック値から想像するしかない。 しかし,このDynaBook SS,かなり個性の強いマシンである印象を受けた。まず,12.1型液晶を搭載しているということ。 いわゆるサブノートPCが10.4型や11.3型液晶を搭載するのに対し,12.1型は一回り大きい。バイオであればR505シリーズ,ThinkPadでいえばX22シリーズと同じ液晶サイズだ。そのためサイズはほぼA4サイズ。 通常のブリーフケースならばぴったり収まるサイズだが,鞄によっては大きすぎるかもしれない。ここは人によって評価が分かれるところだろう。
もう1つは,標準のバッテリー駆動時間が2〜2.8時間と,モバイルノートとしては短いこと。6時間以上の駆動時間を誇るThinkPad s30が4000mAhという大容量のバッテリーを標準で搭載しているのに対し,DynaBook SSのバッテリーは1600mAh。バッテリーの容量が駆動時間に如実に現れている。 1.19キロという軽さも,バッテリー容量を削ることが(駆動時間はギリギリで)大きく貢献したのだろう。 確かに3万円の大容量バッテリーパックを使えば8時間以上の駆動が可能だが,1.5キロと重くなるのに加え,背面に接続するため薄さもスポイルされてしまう。バッテリー駆動時間か,薄さ・軽さなのか,ここも迷う部分だ。 コンパクトフラッシュカードスロットではなく,SDカードスロットを備えているのにも注意。モバイルに必須となりつつあるPHSカードを利用すると,PCカードが埋まってしまう。今年はSDカードを利用した機器が多数登場するとはいえ,デジタルカメラなどとの相性を考えた場合,PHSはCFスロットに差し,汎用性の高いPCカードスロットを空けたほうが便利だ。 ともあれ,高速なCPU,大量のメモリによってパフォーマンスは問題なさそう。非常に完成度の高いキーボードや,大画面とも相まって,メインマシンとしても十分に活用できそうだ。 バッテリー駆動時間と重量のバランス,SDカードスロットというところが,新DynaBook SSを検討する際のキーになるだろう。
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