mbcc,社内データをモバイルで活用するソリューション「MBP 2.0」で対応デバイスを拡張

モバイルビジネスコミュニケーションズは,社内データベースに携帯電話やPDAからアクセス,閲覧やデータの変更を行えるビジネスモバイルソリューションの最新版を発表した。

【国内記事】 2002年1月24日更新

 モバイルビジネスコミュニケーションズ (mbcc) は,PDAや携帯電話間でのUNIX DBとの連携や,Windowsアプリケーションのデータ閲覧をサポートしたモバイルアプリケーション統合型サービスプラットフォーム「MBP」 (Mobile Business Platform) の最新版「MBP2.0」を1月末より提供開始する (前バージョンの詳細については2001年9月19日の記事参照) 。

 同ソリューションは,既存の社内データベースに携帯電話やPDAからアクセス可能にするミドルウェア。各デバイスに最適化された形でデータの閲覧が可能で,モバイル認証,シングルサインオン,パーソナライゼーション,マルチデバイス変換などの機能を持つ統一アーキテクチャで構成されている。


「MBP2.0」製品構成

 最新バージョンでは,ExcelやWordなどのWindowsアプリケーションのデータを携帯電話やPDAの画面で閲覧したり,内容を携帯電話やPDA上で書き換えて送信,サーバ上のデータに反映させることが可能となった。これはマイクロソフトのオブジェクト指向プログラミング技術「COM」 (コンポーネント オブジェクト モデル) のサポートによって実現したもの。


Pocket PCと携帯電話で社内データにアクセスしたところ


携帯電話に表示されたExcelファイル


PC上のExcelデータ


携帯電話上のExcelデータ。データは携帯電話上で書き換えてサーバ側に送信することも可能

 対応する端末も従来サポートしていたiモード,Windows CEに加え,FOMA,EZweb,J-スカイ,ドットi,Zaurus,Lモードが追加された。Palmデバイスへの対応については「視野には入っているが,Palmが新しいアーキテクチャへの移行を図ろうとしている微妙な時期であることもあり時期は未定」 (mbccの佐久間一行COO) 。「Zaurusへの対応はデバイスの先進的な性能を考慮したもの。Lモード対応はiモードへの対応とさほど変わらない手間で対応させることが可能なため」 (佐久間氏) という。

 ほかにも新機能として端末固有番号によるユーザー認証が行える「モバイル認証機能の強化」,アクセスするサービスや期間,端末のユーザーごとの制御,利用者制限,提供期間のサービスごとのアクセス制御を設定可能とする「アクセスコントロール機能の強化」,各ユーザーごとの役割やルール,アクセスパターンによる「3種のパーソナライゼーション」が追加されている。

 また,モバイルAPの開発効率を向上させるためXMLベースの処理属性ファイルが用意されるため,開発者は必要な画面処理ロジックを記述するだけでモバイルアプリケーションを構築できる。

 今後の開発ロードマップとしては,2002年3月にLDAP/ActiveDirectoryとの連携,管理者コンソールの提供,MBPアプリケーション開発ツール,PCメール連携モジュール,キャッシュ機能の改善を図る予定。将来的にはメインフレーム接続やコード処理変換,メッセージングサービス,トランザクションサポートに対応する予定であるとしている。

 一括払いと分割払いの2つの方式が用意される。一括払い方式は1CPUあたり2000万円,年間保守費用は400万円(アップグレード費用を含む)。分割払い方式は,1CPUにつき月額89万円。モバイル接続ソリューションの「MBM」のみの販売も行う予定で,こちらは1CPUにつき480万円,年間保守費用96万円。

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[後藤祥子,ITmedia]

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