料理にも役立つ「J-SH51」?──シャープSDカード電子レンジ

シャープは,SDカードスロット搭載のカラー液晶オーブンレンジ「RE-LCK」を発表した。同社運営サイトから料理レシピをSDカードにダウンロードして献立を追加することができる。近い将来には,携帯電話を使ってPCを介さずにレシピのダウンロードが可能になるという。

【国内記事】 2002年1月30日更新

 シャープは1月30日,SDカードスロット搭載のカラー液晶オーブンレンジ「RE-LCK」を発表した。タッチパネル機能付き5型カラー液晶ディスプレイを搭載し,表示されるレシピを見ながら調理できるほか,同社運営サイトから料理レシピをSDカードにダウンロードして献立を追加することができる。3月8日より発売,希望小売価格は13万円。


SDカードスロット搭載のカラー液晶オーブンレンジ「RE-LCK」

 SDカード対応電子レンジは,昨年5月のビジネスショウで同社が参考出展していたものだ。出展モデルはかなり近未来的なデザインだったが,今回製品化されたものは,ある意味“無難”な,落ち着いたデザインに仕上がっている。


昨年5月のビジネスショウで同社が参考出展していたSDカード対応電子レンジ

 SDカードスロット搭載の電子レンジは,昨年6月に松下が発表した「お料理先生 NE-SD10」がある。お料理先生では,利用できるSDカードが同社が用意する読み込みオンリーの専用ROMカードのみとなっていたので,厳密な意味ではSDカード対応とは言えなかった。

 今回のRE-LCKは,読み書き可能な汎用のSDメモリーカードを使用し,同社が運営するサイト「シャープスペースタウン」で配信しているレンジ料理メニュー集を,SDカードにダウンロードすることで好みのレシピを追加することができる。サイトに掲載されているメニューは500種類以上。もともと電子レンジ本体に記録されているメニューも160種類あるが,インターネットを利用することで料理のバリエーションが一気に広がるというわけだ。

 このように,レシピをインターネットからダウンロードして調理することを,同社では“インターネットクッキング”と呼んでいる。


同社運営サイトから料理レシピをSDカードにダウンロードして献立を追加することができる

 実は同社は,1998年にインターネット対応電子レンジを発売して“インターネットクッキング”を世に提唱していたのだ。この商品は,別売の「お料理情報ボックス」をPCに接続して,同社ホームページ上に掲載されているレシピ情報などをダウンロードし,ボックスを介してレシピを電子レンジに取り込む方式をとっていた。

 しかし,これでは手間がかかるし,PCがないと始まらない。今でこそ家庭の主婦がPCを使いこなすことなど当たり前(?)となりつつあるが,約4年前ではまだ少数派だったろう。案の定,このインターネット対応電子レンジは「正直なところ,販売台数的には振るわなかった」(同社)。

 今回の新製品は,SDカード経由で情報を取り込めるようになっている。PCを使ってダウンロードしなくてはならない点では,まだ敷居が高いが「“近い将来”には,SDカード対応の携帯電話を使って,PCを介さずにレシピのダウンロードを行うことができる」(同社)という。今や主婦にとっても必需品となった携帯電話で簡単にレシピのダウンロードができるとなれば,“インターネットクッキング”の普及にも拍車がかかるというものだ。

 携帯電話を片手に買い物に行き,特売品の状況とサイト上のレシピを見ながら今日の献立を選ぶ。選択したレシピは携帯電話に内蔵されたSDカードにダウンロードしておけば,自宅へ帰ったらSDカードを電子レンジに差し込むだけで,後はカラー液晶ディスプレイの指示通りに調理していけばよい――これこそ,インターネットクッキングといえるだろう。

 しかし,今回の発表会および発表資料では,対応するキャリア/端末などはいっさいノーコメントだった。(もっとも,SDカード対応の携帯電話といえば,発売が遅れている同社製の“あれ”しかないと思うのだが……)。

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[西坂真人,ITmedia]

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