iモードからユーザー数無制限にアクセスできる「ファイルメーカー Mobile for i-mode」ファイルメーカーのデータベースを,iモードからアクセスできる形に変換するサーバソフトが登場する。
ファイルメーカーは2月6日,データベースソフト「ファイルメーカー Mobile for i-mode」を3月中旬に発売すると発表した。価格は8万9000円。
ファイルメーカー Mobile for i-mode(以下ファイルメーカー for iモード)は,「ファイルメーカーPro5.5v2」以上,または「ファイルメーカーPro 5.5v2 Unlimited」以上と組み合わせて使うサーバソフトウェア。「ファイルメーカーのデータベースをiモードで読める形に変換するサーバソフトウェアだ」(ファイルメーカー) Windowsをはじめ,Mac OS,Linuxなど数多くのプラットフォーム上で動作し,従来のファイルメーカー用データベースを,iモードから閲覧/編集できる。 ファイルメーカー for iモードは,基本となるiモード用のページがデータベースから自動生成される。iモード用のレイアウトを作成すれば,データベースの表示,閲覧,編集,追加,削除,検索,ソートが可能なiモード用ページをHTMLやCGIを記述する必要なく生成できる。
また,「モバイルグループウェア」「モバイル営業支援ツール」の2つのテンプレート,および活用,導入ガイドが付属している(体験iモードサイトにhttp://demo.filemaker.co.jp/i/からアクセスできる。 セキュリティに関しても,デスクトップ用に作成したアクセス権をiモードからも同様に利用できる。 ライセンスに関しては,ユーザーアクセス数が無制限なのも特徴だ。ファイルメーカーの宮本高誠社長は,「サーバソフトウェアは通常,ユーザー数(のレベル)によって,ライセンス料金がどんどん高くなる。この製品はサーバソフトだが,ユーザーアクセス数に制限がない」と強調する。 製品発売前だが,既に複数の企業がファイルメーカー for iモードの導入を決めている。そのうちの1つ,NHKでは全国に6000名といわれるアナウンサー用に,ファイルメーカー for iモードを使ってiモードからアクセスできる用語辞書を導入するという。「NHKの場合,1人当たりのコストは約20円。ほとんどただ同然で導入できる」(宮本社長)
ファイルメーカー Mobile2 for Palm OSのプレビューもまた,Palm OS向けの「ファイルメーカー Mobile2 for Palm OS」(以下,ファイルメーカー Mobile2)のプレビューも行われた。ファイルメーカー Mobile2は,ファイルメーカー Mobile for Palm OSの改良版にあたる。
ソニーのCLIEおよびHandEra 330のジョグダイヤルをサポートするほか,Palm OSとの親和性が向上。アドレス帳の参照による名前や電話番号データの入力や,Palm OSのカレンダーからの日付,時間データの入力が可能になる。 列幅の設定もドラッグ操作で可能になり,フィールド文字色も設定できる。先頭列のロックや列ラベルのタップによるソートなどの機能も搭載される。 ファイルメーカー for iモードは,常時オンラインを前提とし,サーバのデータをリアルタイムに閲覧/編集するため,グループウェアなどのマルチユーザー利用に向く。逆に,ファイルメーカー Mobile2は,サーバとデータの同期を取ってクライアント側で情報を管理するため,電波の届かない場所でも利用可能だ。オフラインでデータすべてを持ち運べるため,通信料金や速度面でのメリットもある。 ファイルメーカーが押し進めるマルチプラットフォーム対応の中でも,モバイル機器はこれから大きな市場となることが見込まれている。今回のiモード版,Palm OS版のほかに,Pocket PC版も同社はリリースしており,モバイルへの対応を積極的に進めている。
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