イーソル,英ARMのコンパイラツールのライセンスを取得
イーソルは,同社のμITON対応統合開発環境eBinder向けに,英ARMからコンパイラ関連ツールとライブラリのライセンスを取得した。 イーソルの一連のRTOS (リアルタイム・オペレーションシステム) カーネルと関連する開発製品の多くは,すでにARM7TDMIコアとARM940Tコアを含む多くのプロセッサコアをサポートしており,組込みシステムで使用されるRTOSのオープンスタンダードであるμITRONに準拠している。今回のライセンス取得により,μITRONを利用するARM搭載デバイスをサポートする包括的な開発ツールを開発者やエンジニアに向け提供する。 μITRONに準拠することでイーソルは,カーネルからプロトコル・スタックまでのRTOSブロックを提供しているePartsファミリーを開発した。eBinderとePartsを共に使用することで包括的開発環境となり,開発者は直感的なグラフィカル・インタフェイスを使用して組込みシステムを設計することができ,大幅に開発期間を短縮かつ容易にする。 ITRON規格は,組込みシステム開発者のガイドラインとして機能し,結果として得られるRTOSは広範な組込みシステムに適応できる。また搭載されるハードウェアから最大の性能を搾り出し,ソフトウェアの生産性の改善に貢献する。 ARM開発システムジェネラルマネージャDerek Morris氏は,「μITRON規格は,組込みシステム開発者と製造者の両者にとって非常に重要だ。今回イーソルとの提携により,今後もARM組込み製品に対する最良のツールときめ細かいサポートを提供してゆく。またその一方でほかの技術標準もサポートする」と述べた。 イーソルエンベデッドプロダクツ事業部取締役事業部長の上山伸幸氏は「ARMのコアツール (コンパイラパッケージ) がバンドルされているeBinder製品を日本市場に投入することは,イーソルにとって重要な意味を示す。ARMのコンパイラはそのパフォーマンスとコードサイズの両方において市場をリードしており,ARMコアツールを先進的な統合開発環境にバンドルすることはまた,現在と将来のイーソルのユーザーにとってもベストな組み合わせであると確信している」と述べた。
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