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【国内記事】 | 2002年2月14日更新 |
先週は,久しぶりにNTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」関連の記事が多数ランクインした。
鳴り物入りでスタートしたFOMAだが,当初の盛り上がりとは裏腹に,人々の購入対象からは除外された存在になりつつある。まれにFOMA関連記事がアクセスランキング上位に来るときはネガティブなネタが多いという状況だ。
「コンテンツがそろっていない」(2001年10月の記事参照),「動画配信もライバルに劣る」(1月21日の記事参照),そして今回の「電池がもたない」(2月8日の記事参照)など,FOMAの問題点は数あるが,3カ月でユーザーが4万人少々というのはお寒い話だ。
しかも,FOMAユーザーの7割は法人(1月18日の記事参照)。ドコモ自身が,一般ユーザーより法人を優先的に営業しているという事情もあるが,一般ユーザーへの売れ行きの伸び悩みは甚だしいものがある。
ドコモも,それはそれで問題と考えているのか,徐々に端末販売へのインセンティブ(新規加入に当たりドコモが販売店に支払う報奨金)を増やしており,「FOMA N2001」は都内量販店で1万4800円。「FOMA N2002」でも2万円半ばと激安になっている。
ビジュアルタイプの「FOMA P2101V」も,2台まとめて買うと1万円引きというキャンペーンを行っている店舗が多く,個人ユーザーの獲得にも力を注いでいる。
また,インターネット上のオークションサイトにも,多くのFOMAが出品されている。その多くは未使用,新古品などで,価格も安い。
その結果,ドコモの最新機種,例えば「SO211i」などは新規で1万9800円などの店舗が多く(ZDNet調べ),“FOMAのほうが安い”という状況だ。
都内某ショップによると,「FOMAへの機種変更の場合,古い端末は回収せずお返ししている」という。つまり,FOMAに機種変更しても番号の入っていない,いわゆる「白ロム」端末が手元に残るわけだ。
もしもFOMAに満足できなければ,ドコモショップで端末持ち込みによる機種変更をすることができる。その際の手数料は2000円だ。
発売当初こそ,5万円だ,6万円と“お高いFOMA”という印象があったが(2001年10月の記事参照),このタイミングでFOMAを試してみるのも悪くない。
なにしろ,実用的かどうかは別として,FOMAは最も注目されている携帯電話の1つ。宇多田ヒカルのCMの効果もあってか,知名度だけは高い。
XPやPentiumの話は万人受けしないが,次世代のiモードにはほぼすべての人が興味だけは持っている。FOMAがいかに素晴らしいか,あるいはいかに使えないのか。実用性はともかくとして,FOMAは話のタネになる最も安い電子機器なのである。
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[斎藤健二,ITmedia]
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