こんなのが欲しかった! カード一体型PHSを無線化するソニー製Bluetoothアダプタが登場

ソニーからネットワークハンディカム用オプションとして,カード一体型PHSをBluetooth化するアダプタ「SONY BTA-NWP」が登場した。現時点でBluetoothデバイスとしての汎用性は確認できていないが,今ヘビーモバイラーに求められている製品を具現化したものだ。

【国内記事】 2002年2月15日更新

 ソニーが4月25日に発売を予定している「BTA-NWP」はPCカードスロットを搭載し,データ通信カードをBluetooth対応にするコンパクトなアダプタ。希望小売価格2万2000円のネットワークハンディカム向けオプション製品で,Bluetooth経由のワイヤレスインターネット接続を実現する。

NTTドコモのPHS,DDIポケットのAirH"をBluetooth対応に

 ネットワークハンディカムのオプションという製品の性格上,現時点でBluetoothデバイスとしての汎用性は公開されていないが,データ通信カードのP-in m@ster,P-in Comp@ct,AirH" card Petit (TDK製RH2000,NECインフロンティア製CFE02) に対応予定となっている。

 ネットワークハンディカムは,これまでau 「C413S」 (5月17日の記事参照) やNTTドコモ 「パルディオ633S」 (11月28日の記事参照) といったBluetooth内蔵端末との接続が確認されており,これらは汎用のBluetoothデバイスだ。

 ソニー広報によれば,BTA-NWPはBluetooth 1.1に準拠,プロファイルはGeneric Access Profile (汎用アクセスプロファイル) ,Dial-up Networking Profile (ダイヤルアップ接続プロファイル) をサポートしているという。ソニー広報は「動作保証や利用の推奨はできない」としているが,BTA-NWPとカード一体型PHSの組み合わせでも汎用のBluetoothデバイスとして動作する可能性は高い。


「BTA-NWP」製品写真。BTA-NWPのPCカードスロットにPHSなどのデータ通信カードを挿すことで,通信カードにBluetooth機能を付加させられる。PCやPDAからでもBluetoothで無線接続し,インターネット接続が利用できるかもしれない

 BTA-NWPは115×88×20ミリとコンパクトで,単3アルカリ乾電池×2,もしくはACアダプタで動作する。乾電池動作での使用時間は1時間となっており,長時間のインターネット接続には向かない。保証外でも充電池が使えればと思うが,この点は製品が出荷されてみないと分からない。

 残念ながら仕様上,Bluetoothを常時待ち受けさせることはできないが,カード一体型PHSと組み合わせて上着のポケットやカバンに忍ばせておける。インターネット接続時には電源を入れる操作こそ必要になるが,Bluetoothを利用した,スマートなインターネット接続が可能になる。PDAでは特にそのメリットが大きいだろう。

 まだまだ普及しているとはいえないBluetoothだが,今年はPDAへの内蔵も進むなど,本格普及の兆しが見えてきた。またヘビーモバイラーに人気のAirH"は現時点でBluetooth対応端末がないこともあり,その意味でもBTA-NWPは注目だ。ただ,つなぎ放題が可能なAirH"が利用できることを考えれば,やはりPDAと同じくらいのバッテリー寿命は欲しいところだろう。

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[坪山博貴,ITmedia]

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