日立製作所,Windows CE.NETベースの無線LAN内蔵PDAを発表日立製作所は,Windows CE.NET日本語版ベースの無線LAN内蔵PDAを4月下旬より発売する。CPUにインテル PXA250を搭載,802.11b準拠の無線LAN機能を内蔵したエンタープライズ向けPDAだ。
日立製作所 Net-PDAベンチャーカンパニーは2月19日,4月下旬よりWindows CE.NET日本語版ベースの無線LAN内蔵PDA「NPD-10JWL」をエンタープライズ向けに展開すると発表した。企業の営業部門,フィールドエンジニアなどの各種業務向けとして販売予定で,エンタープライズ用基本サービスとの組み合わせで提供される (端末本体の価格は5万円) 。
「NPD-10JWL」製品写真 本機の特徴は,XScaleベースのCPU,Windows CE.NETの搭載,そして無線LAN内蔵だ。「CE.NETを採用することで,VoIPを含めたコミュニケーション,セキュリティ,Webサービスなどでメリットがあった」(日立) 搭載するWindows MessengerのVoIP機能を利用できることが,アピールポイントの1つとなっており,マイク付きのイヤホン端子も用意される。ホットスポットなど広帯域のネットワークを使って会話が行える。 CPUはIntel製のXScaleアーキテクチャの新しいアプリケーションプロセッサ,PXA250/400MHzを搭載する (2月12日の記事参照)。駆動時間は10時間を目標としている。PXA250の特徴の1つである周波数の高速切り替え機能「ターボモード」は,「特に使っていない」(日立)。 インタフェースとしては,IEEE802.11b準拠の無線LAN機能を内蔵したのが最大の特徴。さらにSD/MMCカードスロット1基,USBコネクタ,ヘッドフォン端子,ジョグダイアルが搭載された。ジョグダイヤルと共にバックボタンも備えている。 オプションでPCカードアダプタ,CFカードアダプタ,拡張バッテリーアダプタが提供され,カード型PHSの利用やメモリの拡張を行える。
「NPD-10JWL」の主な仕様
ネットワークの接続性を重視し,最新のCPUとOSを採用本製品は,企業内や外出先でも普段利用しているネットワークへのスムーズなアクセスを実現し,ブロードバンド化に伴って増加が予測されるリッチコンテンツをモバイル環境でもストレスなく閲覧できる製品として企画されている。 気になるコンシューマ市場への展開だが,「基本的には企業向け。サービスと端末を合わせて提供しようと考えているので,コンシューマ向けは時期尚早」(日立)。 日立では,サービスの提供に当たりインフラプロバイダやシステムプロバイダとのアライアンスを重視しており,「電子出版系や通信キャリア系との話が進んでいる」(日立)。
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