米Metrowerks，ワイヤレスアプリのテスト環境として2.5Gモバイルネットワークを提供

【国内記事】

2002年3月5日更新

　米Metrowerksは，ワイヤレスアプリケーションのテスト環境として2.5Gモバイルネットワークを提供すると発表した。CDMAやGSM，GPRSのインフラを備え，端末，ミドルウェアおよびアプリケーションのテストが可能なワイヤレス開発センターを，英国ベイジングストーク・スウェーデン ストックホルム・米テキサス州（2002年第3四半期）に開設する。

　ワイヤレス開発センターは，ワイヤレスアプリケーションの開発を行うデベロッパーや携帯電話機メーカー，ミドルウェアベンダーがMetrowerksの提供するモバイルネットワークにアクセスし，実際のネットワーク環境下でテストを行えるよう開設されたもの。開発ツールメーカーが2.5Gモバイルネットワークを提供するのは，世界初だという。

　ワイヤレス開発センターを利用するデベロッパーは，管理された環境下で実際のワイヤレスネットワークに接続し，アプリケーションやデバイス，アプリケーションサーバをテストできる。各センターでは，ワイヤレスデバイス，メッセージング，ワイヤレスゲートウェイなどを開発とテストを行うためのワイヤレステクノロジーが提供される。

　Javaアプリケーションの開発に，J2MEとPersonalJavaをサポートする同社の「CodeWarrior for Java」を使用してJavaアプリケーションを開発し，ソフトウェアエミュレータでテストとデバッグを行えるほか，アプリケーションを携帯電話のようなターゲットデバイスにロードし，CodeWarriorのリモートデバッガでテストをすることが可能。

　ワイヤレス・アプリケーション・ゲートウェイとミドルウェアのベンダーは，デベロッパーに自社のソフトウェアを提供し，テストする場として開発センターを利用できる。開発センターにはモバイル分野のアプリケーション開発の知識と経験があるMetrowerksのスタッフが常駐し，ミーティングを持つこともできる。

　なお，同開発センターは，英国のベイジングストークとスウェーデンのストックホルムに開設されている。3番目のセンターは，2002年第3四半期に米国テキサス州オースティンに開設の予定。

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