PDAとノートの中間を狙う──ソニー,ユビキタス時代の小さいバイオ「バイオU」の試作機を公開

ソニーはPDAとノートPCの中間のニーズを狙う小さいバイオ「バイオ U」の試作機を公開した。ディスプレイサイズは6〜7インチ。OSにはWindws XPを採用するという。

【国内記事】 2002年3月11日更新

 ソニーは,バイオC1よりさらに小さいユビキタス時代のミニノート「バイオ U」の試作機を公開した。詳細な仕様は明らかにされなかったが,公開された試作機にはWindows XPが搭載されている。

 ソニーモバイルネットワークカンパニーの バイオノートブックカンパニーの島田啓一郎氏によれば,コンセプトは「ユビキタス時代のバイオ」。「マシンの操作は立ったまま持って行えるよう,親指を中心に操作するような仕組みを考えている」(同)




 ソニーは,PDAとしてCLIEシリーズを,ミニノートとしてバイオC1/GTシリーズを販売しているが,バイオUはPDAとミニノートの間を埋める製品になるという。

 「現在のPDAとノートPCの間には,機能面で大きな開きがある。その中間に位置する製品への要望がユーザーから数多く寄せられているためニーズがあると判断,製品の開発を始めた(島田氏)

 発売時期は未定だが,「Windows XPが搭載された状態で,現在ここまでの試作機ができあがっていることから想像してほしい」(島田氏)

 なお,本日公開された試作機は,最終段階ではなく,ボタン部分や機能が変更される可能性もあるという。

 また,いつでもどこからでもを実現するためのワイヤレスによる通信手段をどうするかについても「そこが一番重要であることを認識している。多くのユーザーに満足していただけるよう,最適な方法を現在検討中」(島田氏)

 バイオUの名前の由来は「ユビキタス,ウルティメイト,ユーザーフレンドリー,ユーズフルなどのUに由来する」(島田氏)


「バイオU」試作機の右側面。メモリースティックスロットが見える。


「バイオU」背面。奥にACアダプタのポートが見える


キーボード部分。ジョグダイヤルはGR,C1などと同じタイプのものが採用されている。各種ボタン部分の用途は「まだ明かせない」と説明員は話すが,右サイドのボタンでカーソルの方向を決め,左サイドのボタンで決定するようだ


画面の解像度はWindows XPのアイコン部分の比率からXGAをサポートしているものと思われる


キーボード部左側のアップ。Thumb Phraseボタンがどの用途に使われるのかは明かされなかった。立ったまま操作する際に親指をどう使うかがカギになるといい,ボタンの名前からも親指がらみの機能と思われる


「バイオU」の左側面。マイクとヘッドフォン端子とPCカードスロットを備えている

[後藤祥子,ITmedia]

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