「技術よりマーケティング」──CDMA2000 1xネットワークをKDDIは活かせるか?(1/2)KDDIが4月1日からスタートするCDMA2000 1xは,第3世代とはいいながら,新サービスは12月に始まったものを引き継いでいる。どちらかというと新端末が多数登場すること,そしてこれを契機としてKDDIの方針が変わったことが大きい。「技術よりマーケティング」──KDDIはそれを実践できるだろうか。
“FOMAよりすごい第3世代”──KDDIの第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」の発表会では,言葉の節々にそう強調したいKDDIの意気込みを感じた。 それもそのはず。確かにFOMAで問題として挙げられている点を,ことごとくCDMA2000 1xはクリアしている。
「(FOMAと異なり)第3世代携帯電話でも,端末はほぼ同じ大きさ重さを踏襲できる」とKDDIの小野寺正社長が話す通り,ユーザーはこれが第3世代携帯電話であることを意識しないで利用できるだろう。 それが「業界ナンバーワンを目指す。700万台は他社には絶対真似ができない」(小野寺氏)という自信につながっている。
見せ方も大きく異なるKDDIの第3世代「その手で未来が動き出す」──といったキャッチコピーで,新しさを強調したドコモに対して,KDDIは第3世代とはいいながら,ユーザーにはそれを意識させない戦略を取る。 FOMAは“特別なもの”とされ,型番も新しくするなど第3世代を強調する見せ方をしているが,KDDIのCDMA2000 1xは,「あくまでcdmaOneの延長線上にあるもの」。KDDIは“なだらかな移行”を強調する。
型番名の例 auの3G戦略は一般消費者にもうまく伝わったようで,インフォプラントの調査によると,「auの第3世代携帯電話サービスを4割が評価」という結果が出ている。同社が2月末に同様の調査をFOMAに関して行ったときは,「FOMAへ利用意欲を見せたのは3割強」。 この数字を「大きな違い」と見るか「どっちもどっち」と見るかは微妙だが,同社の消費者パネルにはドコモユーザーも多く,「ドコモを使っていて電話番号を変更できないから」といった回答もあることを考えると,CDMA2000 1xは良いスタートを切ったといえるのではないだろうか。 次ページ:しかしユーザーの目は,対J-フォンに
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