秋葉原レポート：
波乱含みのPDA市場は，今が勝負

PDA人気の火付け役となったPalmのキャンペーンも幕を閉じ，店頭に並ぶ顔ぶれにも新しさが目立つようになってきた。最盛期に比べると少なくなったとはいえPDAコーナーの前に立ち止まる人は多く，市場は順調に流れているようだ。

【国内記事】

2002年3月18日更新

　薄型軽量で仕事でも遊びでも，さまざまなシーンで使えるSONY「PEG-T600C」 (市場相場39,800円) や「PEG-T400」 (同29,800円) の勢いも衰えをみせず，これから市場に出る予定の「PEG-NR70」 (予定価格49,800円) や「PEG-NR70V」(LINK) (同59,800円) に対する注目度も上昇している。

　それに続いては，完売次第で販売終了となる限定生産のシャープ「ZAURUS MI-E21」 (市場相場49,800円) ，ゼロハリバートンデザインのNTTドコモ「sigmarion II」 (同29,800円) なども人気が高い。いずれも希少価値や付加価値が付いたモデルで，店頭でもその点を大きくアピールされることが多い。しかし，そうした動きの裏には「進化し続ける携帯電話との差別化を図りたい！」というショップサイドの思惑も見え隠れする。

　これから市場には前述したSONYのニューモデルに加え，カシオ「CASSIOPEIA E-2000」 (予定価格59,800円) のリリース予定もあり，相場の動きは活発になるだろうことが予想される。PDAの最大ライバル「携帯電話」は，一部の人気機種の価格が高騰するといった問題も抱える。「今こそ！」といった思いが，販売サイドにはあるだろう。ともあれ，PDA市場のこれからは今の踏ん張り具合に懸かっているのかもしれない。

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[那根清子，ITmedia]

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