折りたたみ式でキーボード付きの新CLIE「CLIE NRシリーズ」徹底レビュー:
(2)ハードウェア〜前編:

本体&液晶&キーボード

斬新なアイデアを数多く採用したCLIE NRシリーズ。まずは注目のユニークなボディと大きな液晶,そしてハードウェアキーボードを細かくチェックしていこう。

【国内記事】 2002年3月22日更新

多くの特徴を持つNRシリーズのハードウェア

 NRシリーズのデザインを一言でいうと「大きな折りたたみ式携帯電話のようなボディ」。液晶が付いたフタの部分が開いたり閉じたり回転させたりできるようになっており,「ケースやカバーを使わずに液晶を保護できる“クローズスタイル”」「ハードウェアキーボードを使えるようにする“オープンスタイル”」「従来のPalmデバイスのように使える“ターンスタイル”」といった具合に変化させられる。


クローズスタイル。持ち運ぶときはこの格好で。ちなみにこの状態だと電源ボタンを押しても電源は入らない


オープンスタイル。ハードウェアキーボード側に重心があるためテーブルに置くと自然にこの形になる


ターンスタイル。ハードウェアキーボードを使わないときの格好だ

 本体を覆う素材はバイオノートでおなじみのマグネシウム合金。可動部が多くなるフリップ式デザインではより高い強度が求められるため,この素材が選ばれた。確かに少々ラフに扱っても問題はなさそうだ。ちなみにTシリーズではアルミ合金が使われていたが,触った感触はTシリーズもNRシリーズも似ている。


アルミのTシリーズと比べると色合い的にはやや暗い感じ。ただし手触りは似ている


カバー部のロゴのアップ。別パーツが組み込まれている


液晶部のサイドは樹脂系パーツでアクセントがつけられている。色はPEG-NR70は紺,PEG-NR70Vは白

 NRシリーズのサイズは「136×72×17ミリ(クローズ/ターンスタイル時)/200グラム」とPalmデバイスとしてはヘビー級だ。ただ,左右幅や厚みはPocket PCやPalmデバイスの平均よりは小さく,重量はPocket PCの平均値である170〜190グラムや最重量PalmデバイスのVisor Prism(194グラム)と同程度。

 インプレッションでも述べたことだが,「左右幅や厚みが小さいためつかみやすく,そのおかげで許容できる重量に余裕ができ,操作中に重さによる疲れや使いにくさは感じない」というのが筆者の率直な感想だ。


左からPEG-S500C,PEG-N700C,PEG-T600C,そしてPEG-NR70。蝶番 (ちょうつがい) となる部分が頭ひとつ出っ張っているが,左右幅に大きな違いはない


こちらも左からPEG-S500C,PEG-N700C,PEG-T600C,PEG-NR70となっているのだが,厚みはPEG-N700Cとほぼ同等


ターンスタイルで持った様子。女性の手でもしっかりホールドできる


両手で持つことになるオープンスタイル時もホールド感はよい


上からPEG-S500C,PEG-N700C,PEG-T600C,PEG-NR70で,ジョグダイヤルが一線になるようにセンタリングさせている。ジョグダイヤルやBACKボタン,音楽再生で使うヘッドホンポートやHOLDボタンが見える


ジョグダイヤルの直径はTシリーズとNRシリーズでは同じ。だが,露出されている範囲がNRシリーズのほうがやや大きいようだ。BACKボタンは初期のTシリーズと違ってクリック感に乏しく,やや押しにくい


電源ボタンとアプリケーションボタン,スクロールボタンなどは蝶番の手前に配置。重量バランスのいいところにあり,ボタンのクリック感や押しやすさも良好。しかし,ターンスタイル時は電源ボタンしか操作できないのは残念なところか


メモリースティックスロットと赤外線ポートは蝶番の部分にあり,どんなスタイルのときでも使える


オープンスタイル時に厚みのあるカードを装着すると,液晶部をめいっぱい広げることはできない

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[濱田宏貴,ITmedia]

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