“N”だけで53%──NECに偏るiモード携帯電話のトップメーカーは? 「NECか松下だろう」という声はすぐ出てくるかもしれない。しかし,実際のiモードサイトへのアクセスを分析してみると,NEC製端末と松下製端末で7割以上を占めていることが分かった。
iモードサイトは,NEC端末ユーザーだけを相手にしても,ある程度は成り立ってしまうのかもしれない。 月間350万ページビューを持つiモードポータルサイトのソフトバンクVとイーシーリサーチの調べによると,iモードサイトを利用するユーザーの5割以上がNEC製端末を利用している。さらに2位の松下電器製端末ユーザーを加えれば,75%以上のユーザーをカバーすることになる。
NEC製端末や松下製端末のユーザーが多いのは納得できるが,予想以上に健闘しているのはソニー。これまでのソニー製iモード端末はSO503i,SO503iS,SO210i,SO211iなど数機種しかないが,既に富士通を抜いている。 さらに細かく見ていくと,やはりNEC端末の優勢が分かる。
実際にiモードを使っているユーザーは誰か?このデータは,ソフトバンクVへの2月度アクセス結果を集計したもの。端末の売れ具合──いわゆる市場シェアではなく,“実際にiモードを使っているのは誰か?”が分かるのが面白い。 たとえば,503iシリーズと210iシリーズ。NTTドコモの発表によると,2001年末の段階で503iユーザーの数は約1000万(2001年12月の記事参照)。iモードユーザー全体は約3000万だから,3分の1が503iユーザーだ。 しかし,ソフトバンクVへのシリーズ別アクセス比率を見ると,状況はかなり異なる。
503iシリーズ(iSも含む)が占める割合は,実に65.2%。契約者数は全体の3分の1だが,アクセス数は非常に多い。計算してみると503iユーザーは,ほかに比べて3倍ものWebアクセスを行っていることが分かる。 つまり「iモードサイトを頻繁に閲覧するユーザーは503iに機種変更した」のではないかと推測できる。 ドコモは「Java対応端末のパケット利用量は,Java対応端末を除いたiモード端末の倍」と発表しているが,これはどうやら,“Javaの利用によってパケット利用量が伸びた”だけとは言い切れないようだ。
ドコモ資料より。iモードパケット利用量の推移。確かに503iシリーズのパケット利用量は多いが,503iユーザーを除いたパケット利用量は減少傾向にある シリーズ別のアクセス数を見ると,FOMAが健闘しているのも分かる。FOMAの契約数は,2月末の時点で5万5700。iモード全体の0.17%に過ぎないが,ソフトバンクVへのアクセス比率を見ると,0.7%がFOMAからのものだ。既に501iのアクセス数を超えている。
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