セガ,PalmSourceでPalm版ゲームソフトをデモセガは,PalmSource Japan Forumの基調講演で,Palmデバイス向けのゲームソフトのデモを行った。また同社は,米MotorolaとPalm用ゲームAPI,およびそれに最適化したプロセッサの開発で提携したと発表した。
セガは3月28日に開幕したPalmSource Japan Forumの基調講演で,かねてより開発意向を表明していたPalmデバイス向けゲームソフトのデモを行った。 このデモは,モトローラのARMコアベースのアプリケーションプロセッサ「DragonBall MX1」搭載の評価ボード上で実施。パズルゲーム「TriangleMagic」「BorKov」を「秒間30コマ」(SEGA Advanced Technology General Manager Shoji Hori氏)で動かした。
デモを終えたHori氏は,「Palm OSを使った“ドリキャス2”を作る」と冗談を飛ばし会場の笑いを誘ったあと,グラフィックなどのライブラリ構築に力を入れ,Palmwareをリリースすると宣言。 「セガが効率の良いライブラリを作ることで,開発者に,その手を煩わせることなくゲームを開発できる環境を提供したい」と,Palmデバイス向けゲームの開発プラットフォーム構築に意欲を見せた。実際,基調講演でデモを行ったゲームの場合,「ライブラリに2週間を費やし,アプリは数週間で開発できた」(Hori氏)という。 モトローラ,セガ,メトロワークスの提携で実現同社はまた,米Motorolaとゲーム用APIおよびそれに最適化したマイクロプロセッサの開発で提携したことも発表した 提携内容は,セガがMotorolaの子会社であるMetrowerksと,共同で次世代Palm Poweredデバイス向けにゲーム用APIを開発。MotorolaはこのAPI向けに最適化させた「DragonBall MX1」や「DragonBall Super VZ」マイクロプロセッサを開発するというもの。これにより,セガの3Dゲームをより高速に動作させられるようになる。Metrowerksは,このAPIを同社の開発ツール「CodeWarrior」の次期バージョンに組み込み,開発者向けに提供する予定だ。 なお,今回のデモで使用されたゲーム「Borkov」「Triangle Magic」は,3月28日から4月30日の期間限定でセガの特設サイトから無償でダウンロードできる。
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