「何か1つでも負けているとダメ」──カシオが「A3012CA」を語る(1/3)“使える次世代”を合い言葉に,4機種のCDMA2000 1x端末を投入したKDDI。中でもフラグシップ的な位置づけのカシオ製「A3012CA」には,担当者の“次世代にかける意気込み”と,ユーザーニーズに基づく細かな改良があった。
KDDI自身が「フラグシップ」と謳うカシオ計算機製の「A3012CA」は,KDDIの次世代携帯電話の中でも異色の存在(4月1日の記事参照)。単に“カメラが付いた”だけではない,A3012CAの魅力を,カシオに聞いた。
コンセプトは“使える次世代”「1x対応の1号機。“使える次世代”」とA3012CAのコンセプトを語るのは,カシオ計算機 羽村技術センターコンシューマ事業部第2MNS部企画室の石田伸二郎室長。 現段階では今ひとつ使えない次世代携帯電話があるなか,単に機能を増やすのではなく,使う意味のある機能を,使いやすい形で搭載していく,という意志がA3012CAには込められている。 「液晶,カメラ,メモリ,着メロ,何か1つでも負けているとダメ。次世代ですから」と,A3012CAには妥協のないスペックが詰め込まれていることを強調する。その上で,GPSやJava,WAP2.0などのKDDIならではの機能を搭載してきた。 同時発表された5機種の中でも,スペック上A3012CAに勝っているのはカラー背面液晶を搭載してきた東芝「A3013T」だけだ(4月下旬発売。3月29日の記事参照)。
「QV-10」の開発者も参加──カメラやはりA3012CAの最大のアピールポイントはカメラだ。「単純にカメラが付いただけではいけない。J-フォンとどこが違うかがきちんと言えないといけない」 J-フォンの写メールに遅れること1年,KDDI初のカメラ内蔵端末だけに“後追いしました”というイメージはつけたくなかったという。 「一番大きな特徴は,撮影したときにGPSで測位して,どこで撮ったかという情報が画像に埋め込まれること。友人にメールで送っても,どこで撮った画像か分かる。そこから地図も見られるようになっている」
A3012CAは“GPSケータイ”でもある(2001年12月の記事参照)。画像に位置情報を埋め込むことで,場所と画像を同時に記録できるわけだ。位置情報はメールの本文にURLという形で記載される。撮影した画像は,au電話のほか,J-フォンやPCにも送ることができるが,地図を表示できるのはau端末のみとなる。 さて,カシオがカメラを内蔵した意図はどこにあったのだろうか?
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