Web閲覧,アプリ起動の体感速度が向上──J-フォン「J-K51」のJava機能を試す

J-フォンのケンウッド製パケット対応端末「J-K51」は,Webブラウズ時のデータの展開,Javaアプリ起動の速度が向上している。Javaアプリを一時停止した状態での写真撮影やWebアクセスも可能だ。

【国内記事】 2002年4月3日更新

 ケンウッド製パケット対応端末「J-K51」を使っていると,Webアクセス時のキャッシュの展開が明らかに向上していることに気が付く。シャープ製端末「J-SH51」でもたつき感があっただけに (3月8日の記事参照) ,実際のパフォーマンスの違いは気になるところだ。

Webアクセスの体感速度,Javaアプリの起動を比較する

 ストレスのないWebアクセスを実現するには,通信速度の速さと共に,受信したデータの展開が速いことが要求される。J-SH51では,パケット非対応端末と比較してもデータ受信後の展開が遅いという難点があった。データ通信速度が28.8Kbpsなのにもかかわらず,回線交換式9600bps時代よりストレスを感じさせるという矛盾が生じていたが,J-K51では,この点が改善されている。

 速度の違いを見るために,J-SH51とJ-K51で同時に同じサイトにアクセスし,どちらが早くページを表示するかを試してみた。アクセスしたサイトはJ-スカイの公式サイト「シネマ エキスプレス」。3回試してみたところ,すべてJ-K51のほうが速くページが表示された。


同時にWebアクセスをスタートさせたところ。J-K51のほうがデータの展開が速い

 また,Javaアプリの起動の速さを比較するためにJavaアプリの「ぷよぷよ」(セガ提供)をJ-SH51とJ-K51で同時に起動させてみたところ,J-K51は28秒,J-SH51は30秒と,2秒ほどJ-K51のほうが速く起動するという結果が出た。


ぷよぷよを同時に起動させたところ。J-K51のほうが速くオープンニング画面にたどりつく

 Javaアプリゲームを利用する上での速度の違いは特に感じられなかった。両端末でJavaアプリのゲーム「ゼビウス」(ナムコ)を試してみたところ,いずれも実用上は問題なく楽しめた。

 ただし,J-K51のほうが必ずしも高速とは言い切れないかもしれない。「Jアプリ★ゲット」に用意されている,みのーる氏の「花火ベンチ」を利用してみたところ,今度はJ-SH51のほうがパフォーマンスが高いという結果が得られた。このベンチマークアプリは開始ボタンを押したあと,1分間で何発打ち上げられたかを測るアプリだ。あくまで参考例だが,見かけ上もJ-SH51のほうが速い。


1分間に打ち上げた花火はJ-SH51が27回,J-K51が18回

 J-フォン広報によれば,「Javaの速度はメモリ容量などによるところもある」とし,あとは「各メーカーの開発次第」であるという。Webアクセス,アプリの起動については,明らかに体感で分かるぐらい速度が向上しており,このあたりはメーカーが開発に力を入れたと考えて間違いなさそうだ。

Javaアプリを中断させたままで,Webブラウズやカメラ機能を利用可能に

 J-SH51では「Javaアプリを一時停止にした場合,Webブラウズやカメラ機能が利用できない」という残念な点があった。Javaアプリはタイトルによっては起動に長い時間がかかるため,一時停止させたままほかの機能も利用できるほうが,時間をむだにせずに済む。

 J-K51は,この点もクリアしている。アプリを一時停止させたまま,Webブラウズ,カメラによる静止画・ムービーの撮影,メールの送受信,撮影した画像の加工など,ほぼすべての作業が行える。できないのはJavaアプリをもう一つ起動させることぐらいのようだ。

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[後藤祥子,ITmedia]

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