Mobile&Movie 第9回:
ホワイトアウト「トゥルルルル……」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”ご紹介する「Mobile&Movie」。第9回は,雪山を舞台に壮絶な戦いが繰り広げられる「ホワイトアウト」。やや強引な展開でケータイが活躍!

【国内記事】 2002年4月12日更新

作品名ホワイトアウト(WHITE OUT)
監督若松節朗
制作年・製作国2000年日本作品


 真保裕一のベストセラー小説「ホワイトアウト」。ホワイトアウトとは,吹雪の中で発生したガスが視界を完全に奪ってしまう白い闇のこと。映像化は不可能といわれていた壮大なスケールの物語を原作者自らが脚色,2000年夏に公開されました。

 主人公の富樫を演じた織田裕二は,ドコモの携帯で奮闘するサラリーマンのCMで一世を風靡しましたが,その後IDO (現au) のCMに出演することになり話題になりました。映画の公開当時は,ちょうどIDOのCM出演中で,スクリーンに大きくcdmaOneの携帯が映し出させる場面も。

 「ホワイトアウト」の舞台となる日本最大の奥遠和ダム。雪に覆われる冬は,隔絶された世界になってしまいます。ある日,ダムの職員富樫と吉岡は遭難した登山者救助のため,ダムを出発。遭難者を運び出す途中で吉岡が怪我に倒れてしまいます。助けを呼びに行く富樫。猛吹雪の中,遭難者をかばった吉岡は帰らぬ人に……。

 2カ月後,奥遠和ダムにやってきた吉岡の婚約者,千晶。ちょうどその日,ダムは宇津木率いるテロリストグループに占拠され,宇津木はダムの職員を人質にとって身代金50億円を用意するよう要求,ダムに通じるトンネルを爆破するのです。

 千晶の道案内に現れたダム職員の車が襲われ,トンネルの爆破の現場に現れた富樫。ただならぬ状況を察し,車の中を確認します。座席にあった吉岡の名前の入った防寒服を取り,ダッシュボードからは携帯電話を見つけます。奥遠和ダムでは電波が届かず,はっきりと“圏外”とわかるのですが富樫は持っていくのです……。

 千晶が人質にとられたことを知った富樫は,吉岡のために千晶を守ることを決意,テロリストグループに一人立ち向かっていきます。富樫を追う犯人たちとの攻防の中で,“圏外”の携帯は使われました。

「トゥルルルル……」

 武器を持たない富樫が犯人の気配を感じ,不意をつくため携帯のアラームを鳴らしたのです。いささか強引な登場のような気もしますが,呼び出し音が鳴った瞬間,気を取られた犯人に富樫が体当たりをして,このアラーム作戦は成功します。この時cdmaOneの文字もスクリーンに大きく映し出され,宣伝効果も大成功な (?) 場面でした。

 要求をのまなければ,人質を殺しダムを爆破すると通告する宇津木。ダムが破壊されれば下領域が一瞬のうちに濁流に飲み込まれてしまう。吉岡のため,千晶のため,そして住民のため,孤独な戦いに挑む富樫。すべての電話線が切断され外部との連絡が取れず,放水のサイレンが鳴り渡った時,富樫はある賭けに出ます。たった一人で,千晶をそしてダムを救うことはできるのでしょうか!?

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[本田亜友子,ITmedia]

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