日本情報通信，iモードを利用した美術館向けナビゲーションサービスを開始

【国内記事】

2002年4月17日更新

　日本情報通信は，4月28日より静岡県に開館予定の「ヴァンジ彫刻庭園美術館」において，iモードを利用したナビゲーションシステムの構築を行う。同サービスは，NTTドコモの技術支援を受けて実施されるもの。携帯電話を利用してナビゲーションサービスを提供する美術館はヴァンジ彫刻庭園美術館が初の試みとなる。

　日本情報通信が実施するサービスは，美術館で携帯電話を直径4センチほどの小型装置「XNAVI」に接続することで作品説明や館内の案内を携帯で閲覧できるというもの。

　美術館の来館者は，まず入館時に配布される「XNAVI」をiモード対応端末に接続，同美術館のホームページに自動的にアクセスできる作品番号を入力することで，展示作品の解説を閲覧できる。XNAVIを装着することで，会員登録も自動で行えるため，同美術館のイベント情報や芸術に関する情報のメール配信サービスが受けられる。

　「XNAVI」は，携帯電話のコネクタに差し込むと，プログラムに基づいた任意の操作が自動で行われる小型装置。携帯電話の利用者が手入力で行うオペレーションをプログラム化して装置に格納できる。「XNAVI」は，丸紅ソリューションとタムラ製作所が共同で開発，販売している。

　同美術館では今後，会員登録用の「XNAVI」をJR三島駅や美術・芸術学校などに設置し，見込み客を含めた顧客データベースの充実を図る。今秋には，「FOMA」を利用した音声案内サービスを開始予定。今後はiモード以外の携帯電話端末への対応や，英語・韓国語・中国語などの多言語への対応を予定している。入館料は大人1000円，高校生・大学生500円，小・中学生は無料。

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日本情報通信
ヴァンジ彫刻庭園美術館

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