IBM、Pentium 4搭載のスリムA4ノート「ThinkPad T30」を発表日本アイ・ビー・エム(IBM)は14日、「ThinkPad T」シリーズ6機種を発表した。Pentium 4という強力な“エンジン”に「HDD“ショックアブソーバー”」で足回りを固め、「ウルトラ“ナビ”」を搭載するなど、今度の新製品はかなり“乗り心地”がよさそうだ
日本アイ・ビー・エム(IBM)は5月14日、「ThinkPad T」シリーズ6機種を発表した。5月24日より順次出荷を開始する。IBMダイレクト価格は34万9000円から。
高性能スリムボディのA4ノート「ThinkPad Tシリーズ」の新製品となるT30は、今年2月に発表したT23の後継機種。今回、全機種にPentium 4-M(K2JとE2Jが1.6GHz、そのほかは全て1.8GHz)を採用した。同社は今年3〜4月に発表したAシリーズの上位機種でPentium 4搭載モデルを発表しているが、Tシリーズでは初のPentium 4搭載ノートPCとなり、きょう体の変更を含めたフルモデルチェンジが行われた。A4サイズで厚さ34.4ミリ、重さ2.5〜2.6キロと軽量・薄型ボディに仕上がっている。 「今回のモデルチェンジを車にたとえると、CPUがPentium 4になって“エンジン”だけが強化されてもバランスが悪いので、同時に“足回り(サスペンション)”も強化。エンジンと足回りがよくなるとついスピードを出しすぎて危険なので、“ドライビングアシスト”も用意したというイメージ」(同社)。 “足回りの強化”にあたるのが、新開発のHDD保護システム「HDDショックアブソーバー」。ノートPCを机などに「ドン!」と置いてしまいドキッとしたことはないだろうか。最近のHDDは衝撃に強くなったとはいえ、大容量化で複数プラッタの製品も多くなっており、強いショックはやはり禁物だ。
HDDショックアブソーバー HDDショックアブソーバーはT30本体裏側の、HDDが収納されている左手前付近の表面に“ゴムの角(ツノ)”のように取り付けられている。角の中には、複数の衝撃吸収素材やショック低減システムを組み合わせることでショックアブソーバーの役割を果たすといった、同社お得意のギミックが施されている。本体裏側にはこのほかにも、衝撃エネルギーを前後に分散させて効率よく吸収する独特な形状のゴム足「波形ゴム足」を装備した。
HDDショックアブソーバーの仕組み また、“ドライビングアシスト”のようなユーザー支援の新システムが、従来のTrackPointにタッチパッドを追加した新インタフェース「ウルトラナビ」。外見上も、2つのポインティングデバイスをそれぞれの場所にそのまま配置したスタイルとなる。
新インタフェース「ウルトラナビ」 両デバイスは別々の動作が行えるため、Web閲覧など普段の素早いポイント移動にはTrackPointを使い、グラフィック編集など細かい操作時にはポイント移動をスローに設定したタッチパッドで行うといった使い分けもできる。タッチパッドの四隅には、軽く叩く(タップする)ことでさまざまなオペレーションが起動できるタップゾーンを用意。 「ウルトラナビは2つのポインティングデバイスを組み合わせることによって操作性を向上させるもの。他メーカーからの移行時にも、操作に慣れたポインティングデバイスを選択してもらえる」(同社)。 そのほか前モデルからのハードウェア変更点は、チップセットが845MPになったほか、メモリがPC-2100 DDR SDRAMに、グラフィックスがATIのMOBILITY RADEON 7500(16Mバイト)になったこと。基本性能が強化された。 通信機能では、全機種に56Kbpsモデム、10/100BASE-TX、無線LANを搭載したほか、Bluetooth搭載モデル(2366-92J/同52J/同K2J/同E2J)、Cisco製ワイヤレスLAN搭載モデル(2366-85J/同45J)を用意した。 ThinkPad T30の主な仕様は以下の通り。
日本IBM、Bluetooth搭載の「ThinkPad X23」など発表 関連リンク 日本IBM [西坂真人, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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