iモードコンテンツは既に1000億円市場〜夏野氏NTTドコモのiモード企画部長、夏野剛氏はD2コミュニケーションズのセミナーで、iモードの最新マーケット情報を公開。既に契約者は3300万人を突破し、iモードのデジタルコンテンツの市場規模は1000億円に達していると語ったiモード契約者数が6月2日、3300万人を突破した。うち、iアプリ対応の端末を持っている契約者は、41%に当たる1360万人に達している。
D2コミュニケーションズが6月6日に都内で開催した「モバイルマーケティングセミナー」で基調講演を行ったNTTドコモの夏野剛iモード企画部長は、「日本の消費者人口の3分の1以上がiモードユーザーだ」と、その普及率の高さを誇る。 夏野氏によると、iモードの95%以上が月に1回以上のアクセスを行うアクティブユーザーで、月に1度以上iメニューへアクセスするユーザーは78%に達するという。ドコモのポータルサイトとしての力を改めて認識させられる数字だ。
iモードの有料コンテンツだけで、年間1000億円市場iモードの有料コンテンツ市場は着実に伸び続けているようだ。同氏によると「市場規模は、今年の3月1カ月で約80億円。年に換算して1000億円程度のデジタルコンテンツ市場が、iモード上に生まれている」という。 また、iモードを使った物品の取引などは計算に入っていない。着信メロディや待ち受け画像などの純粋なデジタルコンテンツだ。「デジタルコンテンツのマーケットでいうと、世界最大だと断言できる」(夏野氏) このiモードの市場は、着実に伸びている。2001年9月の段階では、まだ月間69億円規模であり(11月30日の記事参照)、1年を経たずして15%以上の伸びを見せた。 これは、iモードのユーザー数が増えているためだけでもないようだ。有料サイト登録数も、少しずつながら伸びているからだ。 1999年12月当時は、iモード契約者の34.2%しか有料コンテンツに登録していなかったが、2001年9月の段階では50%を突破。「全ユーザーの半分くらいが、なんらかの有料コンテンツを契約している」と夏野氏は胸を張る。また、1人当たりの平均有料サイト登録数も、昨年9月の段階で2.43個。「現在だと、2.5個くらいになっている」(夏野氏)
iモードに採用する技術はどう選ぶのかさて、iモードは504iで待ち受けアプリや3Dポリゴン、赤外線通信機能などで機能強化を図った。しかし、世間で話題になっている“携帯向け機能”は、カメラやGPSなど。ドコモは、iモード端末に搭載する新技術を、どのような観点で選んでいるのだろうか。 「端末とコンテンツの進化スピードを、できるだけ同期を取るようにしている。(端末だけが進化しても)それに伴うコンテンツがないと使ってもらえない。また、それをユーザーが使いこなさなければいけない」と夏野氏は、基本的な路線を説明する。 他キャリアには、Bluetoothを搭載した携帯を出したところもあるが、「Bluetoothというテクノロジーが悪いんじゃなくて、(投入時期が)早すぎたんじゃないか」と夏野氏は失敗の原因を分析する。 また、GPSにも手厳しい。「GPSを使ってセコムさんのようなサービスをやる場合は別だが、誰もが(GPSからの情報を)使いたいわけではない」と夏野氏。 一般に位置情報を使って何をしたいのかというと、「今日のご飯をどこで食べるか探す」程度のことだと指摘する。その意味で、iモードの位置情報サービスiエリアの有効性を強調。「位置情報が重要なのじゃなくて、(iエリアでは)位置情報を使って検索する手間を省いている。その効果が重要」(夏野氏)
GPSを使った高精度な位置情報サービスの蔭に隠れて話題に挙がることが少ないiエリアだが、ユーザーの利用数という意味では成功しているといえるかもしれない。夏野氏は「わずか33サイトを400万人が利用している」と語り、3000以上のサイトが入り乱れる通常の公式サイトに比べ、ユーザーの利用率が高いことを示唆した。
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