Mobile：Mobile&Movie 第16回：少林サッカー「20年間、お前に隠してきたことがある」

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2002年6月7日　05:10 PM 更新

Mobile&Movie 第16回
少林サッカー「20年間、お前に隠してきたことがある」

映画の中の名脇役として登場する“モバイル製品”を紹介する「Mobile&Movie」。第16回は、少林寺拳法とサッカーの出会いが究極のチームを生み出す「少林サッカー」。死闘が繰り広げられるフィールドで携帯を取り出したメンバーは何を話す!?

作品名少林サッカー(SHORIN SOCCER)

監督チャウ・シンチー

制作年・製作国 2001年・香港

　ワールドカップの開幕とともに公開された「少林サッカー」。少林寺拳法を使った超人技が飛び出すサッカーの場面には、度肝を抜かれます。

　かつて“黄金の右脚”と呼ばれるスター選手だったファンは、たった1度の八百長試合がきっかけで選手生命を絶たれ、落ちぶれた生活を送っていました。その八百長を持ちかけたハンの元で屈辱を受けながらも働いていたファンは、ある日シンという青年に出会います。

　シンは少林寺拳法を世に広めようとして、これまでさまざまな方法を試みたもののうまくいかず、今は清掃業でほそぼそと収入を得る毎日。それでも少林寺拳法に対する情熱は変わらず、ファンにもぜひ少林寺を習うよう説得します。はじめはシンを疑っていたファンでしたが、シンの蹴った空き缶の変わり果てた姿を目撃したとき、少林寺の力を実感するのでした。

　「シンの少林パワーはサッカーに通用する！」とひらめいたファン。自らがコーチとなり、サッカーチームを作ることを決意します。チームのメンバーとして、シンの兄弟子たちをスカウトしていき、ここに少林チームが誕生したのでした。

　兄弟子たちは修行時代とはかけ離れた生活を送っていたため、なかなか真の力を発揮できません。練習試合の相手にも一方的に攻められる始末でしたが、彼らが自尊心を取り戻した瞬間、少林パワーが甦ってきて究極のサッカーが完成したのです。

　1番上の兄弟子の“鉄頭功”は、強烈なヘディングを、2番目の兄弟子の“旋風脚”は華麗なタックルを、3番目の兄弟子の“鎧の肌”は、堅固なディフェンスを、4番目の兄弟子の“魔の手”はゴールを完璧に守り、6番目の弟子“軽功”の空中戦と5番目にあたるシンの“鋼鉄の脚”でツートップのフォワードとなったのでした。

　諦めていたサッカーへの夢を取り戻したファンは、全国一を決めるトーナメントへ参加します。向かうところ敵なしと思われた少林チームでしたが、宿敵ハン率いるデビルチームの不気味なパワーに圧倒されてしまいます。容赦ない攻撃を仕掛けるデビルチームに、じりじりと追いつめられていくシンたち。

　死闘を繰り広げるフィールドで、ポケットからおもむろに携帯を取り出したのは“鎧の肌”を持つ三兄さん。　「チャンか？」

　「20年間、お前に隠してきたことがある」

すさまじい勝負に覚悟を決め、自分の思いを妻に伝えたのでした。三兄さんの決死のディフェンスに、奮い立つシン。“鋼鉄の脚”は果たして決勝のゴールを決められたのでしょうか!?

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