ジェネリックメディアがFOMAとPlaystation 2への対応を表明ジェネリックメディアは、「Generic Media Publishing Service」(GMPS)をFOMA端末およびPlaystation 2に対応させると発表した。また、ミュージック・シーオー・ジェーピーと提携し、ISPやコンテンツプロバイダ向けの動画配信ソリューションを提供する
AppleでQuickTimeのアーキテクトとして活躍したPeter Hoddie氏が設立したことでも知られるジェネリックメディアが、「Streaming Media Japan 2002」で特別公演を行った。同社の映像変換・ストリーミング配信サービス「Generic Media Publishing Service」(GMPS)への機能追加とともに、複数の事業者との提携発表というおまけ付きだ。 GMPSの目玉は、エンドユーザーの環境を分析し、適切なフォーマットやビットレートを割り出してストリーミング映像を配信する変換エンジン。1つの元データから、リアルタイムにフォーマット&ビットレートを変更して送出できる。ソースは、AIFF、AVI、MP3、MPEG1、QuickTimeなどで、これを、Windows Media、QuickTime、Real Media、MP3、gMovieなどに変換可能だ。 「1つのソースさえ用意すれば、エンコードの必要なく、簡単な操作で、即座に配信サービスを提供できる。また、ジェネリックメディアがセントリックに提供するサービスであるため、将来のフォーマットにも容易に対応可能だ」(米Generic Mediaグローバルストラテジー担当副社長の外村仁氏)。
ファイル制作と配信技術においてアドバンテージを持つジェネリックメディア。しかし、ストリーミング映像ビジネスを展開するには、認証や課金、そして著作権管理といった機能が必須となりつつある。そこでミュージック・シーオー・ジェーピー(MCJ)と手を組むことになった。 MCJは、1997年から有料音楽配信事業を展開している草分け的存在。現在は、200人以上のアーティストの協力のもと、1万2000曲の楽曲データを有料配信しており、その会員は約20万人に上る。また、同社の佐々木隆一会長によると「早くから著作権分配システムと課金システムを完備している」のが強みだという。 このシステムをGMPSと組み合わせ、映像や楽曲の配信を計画しているISPやコンテンツプロバイダなどに提供するASP事業。これがジェネリックメディアの目論みだ。同時に、MCJの持つ各サイトにもGMPSが導入される。佐々木氏は、「この1年間でmusic.co.jpの会員数は10倍になった。明らかにASDLの普及が原因だ。さらに、この1年で10倍になると見込んでいる」として、映像配信の市場性を高く評価した。
GMPSは、さまざまな映像フォーマットと回線帯域に対応する。これは同時に、配信ターゲットとなる端末が多いということでもある。今回の発表では、この端末にNTTドコモの「FOMA」とSCEIの「Playstation 2」が加わった。 FOMAの場合は、NTTドコモが提供する動画ストリーミングサービス「Vライブ」をサポートする。Vライブは、4月25日にドコモが発表したもので、現在は試行サービス中。FOMAのビジュアル端末やPDAに対するMPEG-4/AMRのストリーミング動画配信を可能にする。iモードサイトのようなパケット量に応じた課金ではなく、通話の1.8倍程度の料金で済む。ジェネリックメディアでは、Vライブ対応のGMPSサービスを、1〜2カ月以内に開始する予定だという。
一方、Playstation 2への対応については、動画配信自体が開始されていないこともあり、詳細は未定だ。しかし、Generic Mediaの外村氏は、「Playstation 2への対応は、PS2の動画配信サービスが開始されたときに1番乗りでやりたい」と意欲を見せていた。 関連記事 ドコモ、FOMA映像ストリーミング配信実験を拡大 Generic Mediaはストリーミング技術のブレークスルーとなるか 米Generic Mediaインタビュー──Peter Hoddie氏 関連リンク ジェネリックメディア [芹澤隆徳, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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