カメラ機能が充実、ストレートタイプのパケット端末「J-P51」(1/2)「J-P51」は、パケット対応端末初のストレートタイプ。背面に搭載されたスライドカバー付きの11万画素CCDカメラと直径20ミリの大型スピーカーが特徴だ
松下通信工業製のパケット対応端末「J-P51」は、ソフトウェア処理により最大1670万色表示が可能な120×160ピクセルのTFT液晶、ムービー写メール対応のスライドカバー付き11万画素CCDカメラ、直径20ミリの大型スピーカーを搭載したストレートタイプ。 操作性やカメラ機能を中心に機能をチェックした。
J-P51の操作性には若干癖があり、好き嫌いが分かれそうだ。よくも悪くも、松下通工の伝統的な操作性のため、初めて使う場合はとまどうかもしれない。 ちょうど端末中央部に配置されたコマンドナビゲーションボタンは、他キャリアの松下通工製端末でもおなじみだ。このコマンドナビゲーションボタンをぐりぐり動かしてさまざまな項目の選択あるいは編集を行い、垂直に押し下げて決定するのだが、慣れないうちはとまどうこともある。コマンドナビゲーションボタン自体が浅いため、垂直に押し下げたつもりが、上下左右の入力として認識されてしまうことがあるからだ。メニュー画面などではさほど気にならないが、文字入力時に「決定のつもりで押したら再変換されてしまう」こともあり、筆者は慣れるまでいらいらしてしまった。 慣れてしまえば、メインメニューのアイコンが1画面に3列×3行で9個配置された状態での操作は、コマンドナビゲーションボタンの直観的な操作性が効果を発揮する。
本体ほぼ中央にあるコマンドナビゲーションボタンは、上下左右と垂直方向への入力に対応しているレバータイプ。各方向が若干浅めでクリック感も弱いので、慣れるまでは入力ミスに悩まされそう
メニューのほとんどは、アイコンが3列3行に配置されている。コマンドナビゲーションボタンとの組み合わせで、直観的な操作感を実現 J-P51の日本語入力には、予測変換機能も用意されている。 最初の1文字を入力し、候補ボタンを押すと、その1文字から始まる言葉のリストが表示され、それを選択する。学習機能もあり、ユーザーがよく入力する言葉は上にに表示されるため、使えば使うほど入力は楽になる。
11万画素のCCDカメラを搭載したことにより、高画質撮影が可能となったJ-P51は、撮影機能も豊富だ。 ズーム機能こそ等倍と2倍の2種類だが、色を反転させる「ネガポジ切替」、セピア色の撮影が可能な「セピア切替」など、写真に詳しくなくてもひと目で分かる効果が用意される。 ほかにも撮影感度を上げることで暗所での撮影に効果を発揮する「ナイトショットモード」、色調をある程度補正できる「ホワイトバランスホールド切替」、シャープネスを強調することでくっきりしたシルエットを得られる「くっきりモード切替」、横置き時に安定感があるストレートタイプ端末で便利に使える「セルフタイマー」、電話の着信でセルフタイマーを作動させる「着信シャッター」、通常の4分の1サイズの写真を4枚続けて撮影可能な「連写機能」など、単体のデジタルカメラユーザーになじみのある機能も搭載。ただ撮影というレベルから、一歩先に向かいつつある印象を受けた。 中でも、携帯電話ならではの機能「着信シャッター」は面白い発想だ。カメラを固定して、セルフタイマーを使って記念撮影をする時、シャッターが切られるタイミングに合わせて、あわててポーズを決めたのに、うまくタイミングがあわずに撮影に失敗したことのある人は多いだろう。一般のカメラでも、こうした場面に対応するべく、ワイヤレスリモコンでシャッターを作動させる機種もあるが、J-P51の着信シャッターは、この機能をオンにした状態でカメラを固定し、別の電話からJ-P51に電話をかけることでセルフタイマーを作動させられる。携帯電話を持つことがきわめて普通のこととなっている時代ならではの機能といえるだろう。カメラを設置したあとにうまくフレーム内に収まる難しさまでは、さすがに解決できていないが、固定したカメラのレンズに映っている映像をほかの携帯からも確認できるというような仕様になればさらに便利に使えそうな機能だ。
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