コンテンツビューワとしての新しいザウルス〜シャープ、Linuxザウルスを語る(2/2)既に米国では2001年11月から開発者向けに、2002年の3月には一般向けにLinux OSを搭載したPDA、「SL-5500」を販売している。シャープは欧米のLinux OSザウルス展開に合わせて開発者サイトを立ち上げており、3万人(うち日本人は532人)が開発者として登録しているという。開発ソフトの本数はJavaアプリや開発中のものも含めて335本に上るという。「海外で開発されたザウルス用ソフトは、日本で発売される『SL-A300』でも利用できる」(宇野氏) SL-A300発売と同時に用意される予定のシャープスペースタウン内のコンテンツは「『ザウルス文庫』やゲームなど」(宇野氏)といい、コンテンツの数は未定。今後、Javaアプリなども含め、順次対応予定としている。 SL-A300では、PCからザウルスやSDカードを外部ハードディスクのように認識させ、テキストデータや画像データをドラッグ&ドロップでやりとりできる「ザウルスドライブ」という機能が用意されているが、この機能は「LinuxのSambaというサーバ技術で実現した」(宇野氏)という。 また、海外で先行発売された「SL-5500」はStrong ARMを採用していたが、「SL-A300」にはインテルのXScale PXA210/200MHzが搭載された(2月12日の記事参照)。「性能面と開発効率のよさから搭載を決めた」(宇野氏)という。これは、東芝製GENIO e/550GなどのPocket PCなどに搭載されているXScale PXA250とは異なるものだ。 XScaleは低消費電力で高いパフォーマンスを得られることが特徴だが、SL-A300は、「フロントライトオフ時で連続約12時間、フロントライトを最大の明るさにして連続約4時間」(宇野氏)。XScale PXA250/400MHz搭載のPocket PCは、消費電力とパフォーマンスの調整が行えるが、SL-A300では、オートで制御するという。「負荷が高い処理の場合はパフォーマンスを重視、低い処理では消費電力を重視といった具合」(同氏)
今後のザウルスシリーズの戦略について宇野氏は、当面は従来のザウルスとLinuxザウルスを並行してリリースするとしているが「将来的にはLinuxザウルスに1本化する」と話している。
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