Mobile:NEWS 2002年6月25日 01:02 AM 更新

Hewlett-Packard、噂の新iPAQをニューヨークで発表

Hewlett-PackardがXScaleプロセッサを採用した新iPAQ「H3900」シリーズを発表した。ユニバーサルリモコンを搭載、赤外線インタフェースもリモコン対応にあわせ改良が施されている

 かねてより噂に上っていた、Intel XScaleプロセッサ搭載の新iPAQ「H3900」シリーズがHewlett-Packardから発表された。HPのJornadaシリーズとCompaqのiPAQシリーズが統合されてから初めての製品となる。ニューヨークで行われたMobileFocusの中で、新iPAQのデモンストレーションが行われたが、同製品は25日からジャコブジャビッツセンターで開催されるTechXNYでも展示される予定。


新iPAQ「H3900」シリーズ

 H3900は400MHz動作のPXA250を搭載し、約2倍のパフォーマンスアップが図られたほか、トランスフレクティブと呼ばれる美しい液晶ディスプレイを搭載している。また、ファームウェアやバンドルソフトウェアの肥大化に対応し、内蔵フラッシュメモリが最大48Mバイトに強化。内蔵SDスロットも、従来のメモリ専用スロットからSDIO対応スロットへとグレードアップされている。

 そして今回の目玉と言えそうなのが、iPAQをユニバーサルリモコン化するアプリケーションNevo(6月21日の記事)と、リモコン専用に改良された赤外線インタフェースの搭載だ。新iPAQの赤外線インタフェースは、IrDA準拠以外の信号も出せるようになっており、家電用リモコンなどにあるIrDAとは異なるリモコン信号の学習や操作が可能。Nevo上から細かな通信周波数の選択も行える。

 学習させなくても、Nevoには100以上のメーカーが販売するAV機器が数100種類分登録されており、通常はウィザードからメーカー名などを選択するだけで利用可能となる。また、複数の操作シーケンスをワンボタンで実行するマクロを作成することも可能だ。赤外線トランスミッタもリモコンとして利用することを考慮し、信号の届く範囲の拡大や信号強度の強化といったハードウェア面での対策が採られている。

 HPでは、この専用赤外線インターフェイスを他アプリケーションにも開放し、PCとの連携や独自アプリケーションを通じてAV機器など赤外線リモコン対応機器とコミュニケーションを取ることを考えているという。例えば、プレゼンテーションをiPAQで行おうとすると、ディスプレイが起動して適切な入力チャンネルに合わせるといった一連の操作を自動化できるだろう。データプロジェクタとの連携で、iPAQを用いて手元でプレゼンスライドを確認しながら、PCのプレゼンテーションスライドを赤外線でコントロールするといったことも可能だろう。

 重さやサイズなどは従来機のH3800シリーズと同じ。Bluetoothを標準で内蔵している点なども変わらない。もちろん、従来機向けのジャケットもそのまま装着できる。なお、日本語版に関するアナウンスは現在のところまだない。

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[本田雅一, ITmedia]

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