Mobile:NEWS 2002年6月26日 01:09 AM 更新

海外での携帯電話利用を10割に〜「Nokia store」の目指すサービス

年間約1700万人ともいわれる海外旅行者。うち海外に携帯電話を持っていく人は3割だという。ノキア・ジャパンは携帯向け携帯電話の提供を行う「Nokia store」のオープンで、海外での携帯利用者を10割に引き上げたいとしている

 6月28日から東京シティ・エアターミナル内にオープンする「Nokia store」(6月11日の記事参照)。GSM携帯電話の販売およびレンタルの窓口を成田空港への玄関口に置くことで、海外渡航時の携帯電話利用を伸ばすことを目指している。


 「Nokia store」の携帯電話レンタル業務を請け負うモベルコミュニケーションズ日本支店長の菅根初恵氏は、ノキアブランドを知ってもらうことと、海外での携帯電話利用を伸ばすということが狙いだと話す。

 「海外旅行者は年間約1700万人といわれているが、旅行先に携帯電話を持っていって利用している人は3割(同社調べ)。日本はGSM方式でないため、海外での携帯電話利用について情報が知られていない部分がある。GSM携帯電話を用意すれば海外でも携帯電話を利用できるということを広く知ってもらいたい」(菅根氏)

 Nokia storeで販売する携帯電話は「NOKIA 3315」(2万1800円)、「NOKIA 8250」(3万9800円)、「NOKIA 8310」(5万4800円)の3種類。月々の利用料金は必要なく、SIMカードを購入すれば、初期費用5000円と実際に利用した通話料のみの支払い契約で、世界168カ国で利用可能だ。国際ローミングはイギリスの通信オペレータO2(オーツー)が提供するサービスが採用されているという。

 一方、レンタル用端末は「NOKIA 8210」「NOKIA 8260」の2種類があり、料金は1日700円のレンタル料プラス、渡航先の通話料。ちなみにレンタル用端末は、使いやすさとサポートのしやすさから最新端末にはしていないという。「最新端末は機能が多く、必ずしも使いやすいとはいえない。現時点で一番使いやすい端末をレンタル用に用意している」(菅根氏)。

 レンタルした端末の返却は、借りた際に付属する宅配便の袋に入れて返送するほか、帰国したときNokia storeで直接返却することもできる。

 渡航先でプリペイド携帯電話を調達することと比較した、Nokia store利用のメリットは、日本語のマニュアルが付属することと、渡航先で日本語によるサポートが受けられる点。ほかにも「例えば海外で1万円分のプリペイド携帯電話を調達した場合、金額分を越えるとリチャージするか新しいSIMカードを買わなければならない。Nokia storeのレンタルはその必要がない」

 日本の通信キャリアが提供する海外ローミングサービスとの比較では、「事前に申し込みをする必要がないので、急な渡航の際にもすぐ携帯電話を調達できる。クレジットカードさえあれば、特別な身分証明書類がなくてもNokia storeでGSM携帯電話の購入やレンタルができる」というメリットを挙げた。

 今後の店舗展開については、第1号店の状況を見て検討するという。ノキア・ジャパンマーケティング部ディレクターの鈴木雅宣氏は、ノキアのこれからのサービス展開として、W-CDMAとGSMのデュアル端末のレンタルや販売を視野に入れていると話す。「9月26日にノキアは、W-CDMAとGSMのデュアル端末を発表する予定。当初は通信キャリア向けにテスト用として出すが、安定して利用できるようになれば、将来的にはNokia storeでの取り扱いも考えたい」(同氏)

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関連リンク
▼ ノキア・ジャパン

[後藤祥子, ITmedia]

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