Mobile:NEWS 2002年7月5日 06:47 PM 更新

ドコモ復調。しかしFOMAは伸び悩み──6月事業者別契約者速報

6月はドコモも復調し、単月シェアを50%以上に戻した。しかし、FOMAのほうは相変わらず調子が悪い。6月だけで45万もの純増を果たしたKDDIの「CDMA2000 1x」とは対照的だ。既に国内の第3世代携帯電話の9割以上はCDMA2000 1xとなっている

 電気通信事業者協会(TCA)は7月5日、ブラウザフォンサービス契約数を含めた携帯電話/PHSなどの2002年6月の契約数を発表した。それによると、この1カ月間で携帯電話契約数は51万8900増えて、7070万8600。


グループ名2002年6月純増数累計
NTTドコモ26万70004146万2000
auグループ13万14001269万1900
ツーカーグループ-3600388万5000
J-フォン12万41001266万9700
携帯電話総計51万89007070万8600

 5月に単月シェアで3位に転落したNTTドコモだったが(6月7日の記事参照)、6月は復調。単月シェア50%以上を獲得した。通信速度を高速化した「504iシリーズ」が全国で発売されたのに加え(504iの記事参照)、カメラ内蔵型の「SH251i」が発売されたのが大きい。逆に、5月の不調はこれらの買い控えと見られる。

 auグループとJ-フォンはまだ接戦が続いている。ただしその差は2万2200と微妙に開きつつある。

グループ名単月シェア累計シェア
NTTドコモ51.5%58.6%
auグループ25.3%17.9%
ツーカーグループ-0.7%5.5%
J-フォン23.9%17.9%


各キャリアの単月シェアの推移。J-フォンは安定してユーザーを獲得している。auグループは一時期落ち込んだものの、第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」の導入と共にドコモのシェアを食った格好だ。5月には単月シェアで逆転したものの、6月は再び差を付けられた

 契約者数全体では復調したドコモだが、第3世代携帯電話サービスである「FOMA」の状況は苦しいままだ。6月の純増数はわずか2200。エリアを全国に広げたものの、伸びのほうは逆にゆるやかになってしまっている。累計では11万4500に留まった。

 対するKDDIのCDMA2000 1xのほうは堅調(7月4日の記事参照)。6月は45万5600もの純増を見せ、累計では115万1300。国内の第3世代携帯電話の約91%を占めている。


国内第3世代携帯電話サービスの累計契約者数の推移。FOMAが失速していく中、CDMA2000 1xが急速な伸びを示しているのが分かる

 ブラウザフォンサービスでは、iモードが快調。6月だけで50万契約以上の伸びを見せた。

サービス2002年6月純増数累計
iモード50万50003349万3000
EZweb25万68001050万7900
J-スカイ16万98001064万5300
合計93万16005464万6200

PHSは微減

 PHSは全体で微減。目立った製品のないドコモは3カ月連続で契約者が減少。DDIポケットは微増ながら5カ月続けて契約者を増やしている。アステルグループは、6月も1万2100の純増を記録した好調なケイ・オプティコムと、1万4000の純減となったTTNet(東京電話アステル)で対照的。TTNetはアステル事業を8月1日に鷹山グループに譲渡する予定だ。

グループ名2002年6月純増数累計
DDIポケット2900294万7400
NTTドコモ-1万1000189万6000
アステルグループ-340085万3200
PHS総計-1万1500569万6600

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関連リンク
▼ 電気通信事業者協会(TCA)

[斎藤健二, ITmedia]

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