Mobile:KEYWORD 2002年7月8日 06:32 PM 更新

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デュアルネットワークサービス【でゅあるねっとわーくさーびす】

“エリアが狭い”というFOMAの問題点を克服すべく、ドコモが打ち出した施策が、従来の携帯電話とFOMAを同一電話番号で利用できる、「デュアルネットワークサービス」だ

 デュアルネットワークサービスとは、NTTドコモが提供するFOMAの契約ユーザー向けサービスで、1つの電話番号でFOMAとmova(ムーバ)の両方を利用できるというもの。

 ここでいうムーバとは、800MHz帯のPDCの製品名であるが、実際にはムーバだけでなく、PDCとPHSの複合端末であるスーパードッチーモなどでも利用できる。

 契約の際には、既に加入している(もしくは新規に加入する)FOMAと、白ロム状態にあるPDCが必要になる。あるいは現在PDCを契約していれば、この機会にデュアルネットワークサービスを使ってFOMAに移行するという方法もある。FOMAへの機種変更によって元のPDCが白ロムになるからだ。ただしPDCからFOMAへ移行する際に「いちねん割引」を解約せざるを得ないケースがあるため、ドコモでは特例として解約金を発生させないこととした(7月1日の記事参照)。なお、この措置は2002年8月31日までとなっており、あらかじめファミリー割引などに加入していないと適用されないなどの制限がある。

 デュアルネットワークサービスの月額利用料金は300円で、単純に2回線を持つよりは割安感がある。サービスの申し込みには1000円の手数料(8月31日まで無料)が必要。通話料はFOMAの料金プランに準じて、プランAからプランB(プランAの1.4倍)まで5段階が用意されている。パケット料金はiモード、DoPaにかかわらず料金プラン一律の0.3円/パケットになっている。ムーバで利用する場合はFOMAのパケットプランの料金は適用されない。

 デュアルネットワークサービスの最大のメリットは、FOMAのサービスエリア外でも電話を利用できること。ただしそのためには常に電話機を2台(もしくはPDCのみを)持ち歩かなければならないなど、デメリットも多くある。PDC側ではiモードメールの自動受信ができず、サーバ上でメールを読み書きするなど、使い勝手で少々難がある。受信メールのフォルダへの自動振り分けなどの機能が使えないのはもちろん、メールの削除も行えない。だが、iモードメールの送信はできるので、SH251iを使ってiショットの送信を楽しむなどには支障ない。

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[江戸川, ITmedia]

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