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2002年7月25日　11:55 PM 更新

私の“ワン切り”対策

先日の記事で「ワン切り対策」を募集したところ、数多くの方から独創的な方法をいただいた。「C5001T」では、着信から数秒後にメロディを鳴らす設定が可能。「SO504i」では、グループに対して指定受信拒否が設定できる……。などなど

　先日、大阪で携帯電話向けのワン切りが原因と思われる通話障害が発生したのを機に（7月23日の記事参照）、“ワン切り”への関心が盛り上がった。同時期に掲載した「求む！ ワン切り対応携帯」の記事もアクセスランキング2位にランクイン。

　同記事の中で、「私のワン切り対策法」を募集したところ、非常に多くの方からご意見をいただいた。

バイブレータ→着信音

　1つは、夜中にワン切り電話の着信で、着信メロディで睡眠を邪魔されることへの対策。

　記事中で「端末側で『最初の1秒は音を鳴らさない』（その後に着メロがスタートする）といった設定ができれば、よいわけだ。ただ残念ながら、このような機能を持った“ワン切り対応端末”は、現時点ではお目にかかったことがない」と記載したが、実はいくつかの端末では既にそんな機能を持っていた。

　お教えいただいた端末の1つは、ドコモ向けの「ムーバM」。最初期のバイブレータ搭載端末だという。この端末には、「3秒後にはバイブ＋着メロといった機能があった」のだという。少々古い端末のため、編集部で確認は取れていないが、当時の端末はこんな機能を持っていたものもあったようだ。

　編集部で手元にあった端末をチェックしたところ、東芝製のau向け端末「C5001T」は、ステップアップやステップダウンのほかに、「バイブが作動したあと、メロディに切り替え」という選択が可能だった。

　この機能は、けっこう珍しく、多くの端末では、（1）消音 （2）5段階程度の音量 （3）ステップアップ は選択できるが、「ステップダウン」や「バイブ動作後にメロディ」を選択できる端末はまれなようだ。

着信拒否を大活用──グループ指定ができるソニー製端末

　もう1つは、指定着信拒否機能を活用するものだ。「意外と同じ所からかかってくるので結構笑えます」というコメントも、読者の方からいただいた。

　ワン切り番号を発見したら、着信履歴から電話帳登録し、すぐに着信指定拒否に設定する。「ワン切りかどうか？」、番号をチェックするサイトもあるようだ。

　端末側で着信拒否を設定した場合、相手側と通話はできないが回線は開かれた状態になるようで、「同じところからのワン切りはほぼなくなりました。課金が発生した番号は、次回以降抜いているのかもしれません」（読者の方より）。個人で可能な対策としては案外、効果的なようだ。

　少々問題なのは、指定着信拒否の件数。手元にあって調べられた端末についてまとめると、以下のようになった。

機種	指定着信拒否	指定着信許可	一括設定/解除
P504i	20件	20件	○
N504i	20件	20件	−
F504i	10件	10件	○
SO504i	20件、3グループ	20件、3グループ	○
D251i	20件	20件	○
F251i	10件	10件	○
SH251i	20件	20件	○
A3012CA	10件	−	○
C413S	20件、3グループ	20件、3グループ	○
J-SH51	10件	10件	○

　どの端末でも、だいたい10−20件の指定着信拒否は設定できるようだ。面白いのは「SO504i」。番号を指定するだけでなく、電話帳のグループに対しても着信拒否、着信許可が設定できる。「グループ着信拒否機能があることだけが理由で、機種変しました」という方も。SO502iWMユーザーの方からも同様の機能をお教えいただいた。「SO503i」でもグループ着信拒否が可能であり、ソニー製端末では古くからある機能なのかもしれない。

　逆に、着信指定許可を活用している方もいる。「身内や会社など、緊急電話のある可能性のある番号だけを着信許可にし、それ以外の電話は遮断する。そうすることで、夜中にワン切りに起こされることはありません」（読者の方より）。こちらもSO504iのようにグループを指定することで、より便利に使える。

　ただし、N504iでは着信指定許可のオン／オフが一括してできないようで（N503iS、N503iでも同じなようだ）、「逆に昼間、全ての着信を受けるためには、設定を全部解除しなくてはならず、また夜になったら設定のやり直し……とかなり面倒」なようだ。

　複数のマナーモードを設定できる端末は増えてきているが、着信指定許可のオン／オフもこういったモード変更で一括してできるといいのかもしれない。社内にいるとき、社外に出たとき、自宅にいるとき、寝ているとき……。それぞれで変更したい設定はたくさんある。普段はバイブレータでも、自宅にいるときは着メロが鳴ってほしいし、寝ているときは緊急の電話以外は受信を拒否してほしい。状況に応じた柔軟な設定が、今後求められる。

携帯電話の仕様変更求む！

　着信指定拒否を使っても、着信履歴に番号が残ってしまうのは現在のところ仕方ない。電話帳に登録されていない番号からの着信は、履歴に残さないようにしてほしいというご意見もいただいた。「仕様はワン切り固定ではなく、ログに残さなくするコール回数を、ユーザーが設定可能にするのがミソ」（読者の方）。

　また、電話帳に載っていない相手から電話がかかってきた場合、コールなしで回線を開き、相手に「ただいま呼び出しております」とアナウンスが入るのはどうか、という声も。「FAX電話でいう、FAX優先モードのような機能」があればというわけだ。

　着信履歴には、カシオ製端末のようにコール時間を記録してほしいし（7月23日の記事参照）、“コール時間が2秒以下の場合、履歴に残さない”“電話帳に載っていない番号の場合、履歴に残さない”といった設定ができることが望ましいだろう。

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[九条誠二, ITmedia]

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