Mobile：携帯カメラでみんなが撮っているモノ

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2002年7月31日　10:58 AM 更新

携帯カメラでみんなが撮っているモノ

携帯内蔵カメラの被写体といえば、やっぱり「人間の顔」。しかし2位以下を見ると、けっこう意外なものも撮られていた

　「あなたはケータイのカメラで何を撮ってますか？」。──こんな面白い調査を、インフォプラントのC-NEWSが行った。

　複数回答形式でたずねたところ、やはりトップを占めたのは「人間の顔」。ただし女性の場合は「自分の顔」、男性の場合は「友人の顔」。それぞれ5割弱が挙げている。

「静止画撮影機能付き携帯電話・PHSでどのようなものを撮影していますか？」。上は男性、下は女性

　なるほど、最近のカメラ付き携帯では自分撮り用の背面液晶が大流行。J-フォンの最新写メール端末「J-SH09」では背面に6万5000色の液晶を搭載するなど（7月30日の記事参照）、一昔前のメインディスプレイを凌駕する性能だ。緻密なマーケティングの結果、自分撮りに特化した機能を盛り込んできた……ということだろうか。

　2位は意外なことに「景色」。そういえば、最近、観光地で妙に携帯カメラ率が高い。イベント会場はもちろん、動物園でもみんな携帯でパンダを「ぴろりろ～ん」。ざっと見渡しても、撮影者の半分くらいがカメラ内蔵携帯。「カシャ」という音よりも、「ぴろりろ～ん」の音を本当によく聞く。パンダが景色がどうかは不明だが、実際のところ携帯カメラで写したパンダは「白黒のモノがいる」程度なのだが……。

　ちなみに、コンサート会場などでは「カメラの持ち込み禁止」を掲げるのが普通だが、会場入り口の係員に話を聞いたところ、「カメラ付き携帯までは取り上げません」とのこと（7月26日の記事参照）。そういえば、先日、ZDNet Mobileの編集部員が行って来た有名な野外コンサートでも、「ぴろりろ～ん」が鳴り響いていたとか。ついでに、友人に電話をかけてライブのもようを聞かせていた人も多数いたようで……。

　このまま携帯のカメラ機能が向上するようだと、「サイド6に入港したときみたいに、携帯のカメラ部に『撮影禁止』シールを貼り付ける必要が出てくるかも」とは、ZDNetガンダム担当記者の弁（第33話参照）。

　さて、3位以降は乱戦……と思いきや、「自分の子供の顔」「ペット」が男女共にランクイン。案外撮るものはみんな同じなのかも。ただし女性の場合、「その他・自由回答」での記入が多く、撮影対象が男性より多かったそうだ。特に多かったのは「食べ物」。なんとなく納得できる。

撮った画像はやっぱり、送信？

　撮った画像は、「携帯に保存している」が男性7割、女性9割。いったい残りの人は、撮影したらすぐ消しているのだろうか？という疑問もあるが、確かに残しておくとまずいものもある……のかもしれない。

　友人の携帯電話に送っているのは、男性4割、女性6割。女性は友人のPCに送ることも多いようで、画像コミュニケーションの普及具合を実感。

　とはいえ、撮影した画像をどのくらいメールで送信しているのかには、多少の謎もある。J-フォンのGreen社長や東芝の話によると（7月18日の記事参照）、「撮った画像の1割程度はメールで送信。半数以上のユーザーは1週間に2回以上写メールを送っている」という。

　ところが、先日カメラ付きiモード端末を発売したNTTドコモの場合、「カメラ付きを楽しむのは最初だけで、しばらくするとほとんど（メールで）送らなくなることが、トラフィックを分析して分かった」（ドコモ iモード事業本部の榎啓一本部長）。

　カメラ付きを推進する立場かどうか、1割を多いと見るかどうかで、それぞれの発言の意図を汲む必要がありそうだ。

盗撮の危機にどう対処するか

　携帯内蔵カメラの不満点については、やはり“画質”。フラッシュや光学ズームに対する希望もあり、単なる高画素化だけでなく、デジカメ並の機能を求める声があるようだ。

　画質向上に伴い、“盗撮”を怖れる声も絶えない。ある通信キャリアの担当者も「ある機能を盛り込むとき、盗撮に使われないか、を必ず考える」と話す。面白いのは、女性だけでなく、男性からも盗撮を“疑われるのを”怖れる声が多いこと。確かに電車のなかでカメラ付き端末を操作していたりすると、怪しい目で見られることも……。

　指の脂が付かないように……という目的以外にも、「レンズシャッター」には需要がありそうだ。

　なお、この調査は7月18日と19日、静止画撮影機能付き携帯電話を所有するインターネットユーザー計300名に対して行われた。

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