Mobile:NEWS 2002年8月1日 04:25 PM 更新

2スロット+Bluetoothの意欲作〜「Pocket LOOX」インプレッション(2/3)


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スタートボタン+スクロールレバーで片手で快適操作

 Pocket PCは、立ち姿勢のままで利用できるのがノートPCにはない魅力。本製品は、立ち姿勢で片手で操作する場合の使いやすさがよく考えられている。

 左側面にスタートボタンとスクロールレバーを装備。スタートボタンはメニューを呼び出し、スクロールレバーには上下キーと決定キーが割り当てられている。左手で持った時に、親指だけでこの2つのキーを操作し、プログラムを起動して情報を呼び出せる。

 スクロールレバーの位置も巧みだ。左手で持ったときに自然に親指がかかる(かけたくなる)位置に、わずかに斜めに取り付けられている。だから、スクロールレバーを操作している場合も親指で持っているような感じになり、安定感がある。

 試作機では操作性に難があったカーソルボタンだが、製品では1ミリほど出っ張る形状になり、大幅に改善されている。ボタンサイズは小さめだが4方向に倒す構造なので、親指を中央部に添えておけば4方向に操作できる。


上からスクロールレバー、スタートボタン、SDスロットが並ぶ。スクロールレバーはわずかに傾斜した位置にあり、自然と親指がかかる


このようにカーソルボタンは本体から1ミリほど浮いている。4方向を押すのではなく、4方向に倒すタイプ

 カーソルボタンの周囲に4つのアプリケーションボタンを備えているのは、PocketPCとして標準的な配置。長押しにも対応し、側面のスタートボタン、録音ボタンを合わせると最大12のアプリケーションをワンボタンで呼び出せる。


右側面にはBluetoothのオン/オフスイッチ、録音ボタンがある。スタイラスは上端を軽く押し込むと飛び出すタイプ


各アプリケーションキーは長押しにも対応。最大12のアプリケーション、アクションを割り当てられる。東芝製「GENIO e550G」(6月10日の記事参照)のように、オンになっている電源をアプリケーションキーで無効にする機能はない。

コンパクトだが明るさを自動制御するディスプレイ

 本製品のディスプレイは3.5インチとPocket PCでは最小クラス。4インチの「GENIO e550G」と比較すると小さいが、実用上ほとんど不満は感じない。

 反射型のTFT液晶にはフロントライトが装備され光量は十分。消灯も含めると8段階の明るさ設定が可能で、電源ボタン横の輝度センサーでフロントライトの明るさを自動調整することもできる。これはほかの国内メーカー製品にはない特徴だ。電源ボタンの長押しでフロントライトを強制的にオン/オフすることも可能だ。


フロントライトは消灯を含め8段階に明るさを設定可能。周囲の明るさに応じた自動調整は国内メーカー製品では珍しい。海外メーカーではhpのjornada 568、iPAQ Pocket PCなどが輝度センサーによる明るさ自動調整に対応している

 反射型ということもあり、自動制御の場合には明るい場所ではフロントライトが消灯してしまう。筆者の感覚では消灯のタイミングが早すぎる(それほど明るくない場所でも消灯してしまう)気がした。この点は自動制御でも明るめ/暗めといった設定が可能だと便利だろう。ソフトウェアの改良だけで改善できそうなので、対応に期待したい。

 また自動制御でフロントライトが消灯した場合、電源ボタンを長押ししてもフロントライトを点灯させられないのも不便。これは「消灯」と「自動制御」の切り替えになってしまうので、自動制御状態ではフロントライトが点灯しないままなのだ。一時的にフロントライトを点灯させるだけなら輝度センサーを指で覆うという手も使えるのだが、イレギュラーな使い方だろう。

[坪山博貴, ITmedia]

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