Mobile:NEWS 2002年8月30日 02:36 AM 更新

Javaアプリをエンタープライズで〜J-フォンの法人戦略

4月に法人営業部門を立ち上げたJ-フォン。エンタープライズ向けに必要なAPIを探るため、企業と共同でJavaアプリを使ったソリューションのテスト運用を始めた

 J-フォンがJavaアプリのエンタープライズ向けニーズへの対応に本腰を入れる。mobidecのセミナーにJ-フォンのプロダクトマネジメント統括部J-スカイ推進部主任の金子修一氏が登場し、その取り組みについて語った。


J-フォンのプロダクトマネジメント統括部J-スカイ推進部主任の金子修一氏

エンタープライズ向けに必要なAPIを探る

 J-フォンは、SI企業などの法人企業に向けた開発支援プログラム「J-フォン認定ソリューションプロバイダ」(JCSP)を提供、参加企業は7月で135社を数える。JCSPのテストケースとして、Javaアプリを使った業務を実際に運用する2つのプロジェクトが進行中だ。

 1つはサンモアテックがサントリーの営業担当者向けに開発したワインの在庫リスト検索システム。営業マンは、本社サーバのデータと連動した携帯電話のJavaアプリでワインの産地、銘柄、色などからワインを検索し、在庫を検索したり商品の概要やラベルの画像を参照できる。

 2つめは、オージス総研が大阪ガス向けに開発した作業報告システム。Javaアプリからガス管工事完了の作業報告をデータベースに入れるシステムで、作業員がその都度帰社して報告書を作成する必要をなくした。

 これらのテストによって、エンタープライズ向けにどのようなAPIを組み込むべきかが分かると金子氏。「テストケースから、カメラの制御や位置情報関連のAPIへの要望が高い」(金子氏)。

 またビジネス向けJavaアプリを開発している2社も紹介された。アイ・エイ・ジェイが提供するのはPCとJ-フォンから予定の入力や確認、配信先を指定できる「Mobile for Business 共有型スケジューラシステム」。アイニックスはサーバからデータを送りアプリ側でバーコードを生成して表示させるバーコード配信システムを提供している。

 セミナーでは、「J-SH09」のバーコード認識機能を使って2次元バーコードからURLを表示させWebにアクセスするデモも行われたが、金子氏は「J-フォンのサービスとして提供していくかどうかは決まっていない」というにとどめた。

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[後藤祥子, ITmedia]

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