Mobile:NEWS 2002年9月2日 07:37 PM 更新

ドコモ、位置情報通知専用端末「Posiseek R」発表

DLPに対応した、位置情報通知端末が登場する。SnapTrack方式のGPSを使った測位機能を持ち、ASPや企業は位置情報を利用するシステムを構築できる

 ドコモは位置情報サービス「DLP」(DoCoMo Location Platform、用語)に対応した専用端末、「Posiseek R」を9月5日から発売すると発表した。GPS機能を内蔵しており、約10−50メートルの精度で位置を測位できる。

 企業向け端末であり、測位結果はDLPプラットフォームとして規定されたフォーマットでASPや企業に通知され、そのシステムから確認するかたちになる。端末単体では自分の位置を確認することはできない。通信にはiモードにも利用されているパケット通信回線(DoPa)を用い、通話は行えない。価格は3万3800円。

 位置測位方式には、auのGPSケータイにも利用されている「SnapTrack方式」を採用し、GPS衛星からの電波だけでなく基地局からの情報も利用する。接続先のシステムへ定期的に位置情報を送るよう設定でき、また端末のコールボタンを押すことで意識的に位置情報を送信することもできる。システム側から端末を呼び出して位置を検索することも可能。端末製造元は日本無線。


想定される利用用途。ユーザーが位置をASP/企業に通知できるため、業務報告や緊急通報に利用可能。またシステム側からユーザーの位置を検索することで、迷子の探索や車両の盗難対応に利用できる

 主なスペックは以下の通り。

端末名Posiseek R
連続待受時間約180時間
通信時間5分間隔で通信:約38時間、1時間間隔で通信約166時間
受信感度GPS外部アンテナ使用時で-150dBm
サイズ(幅×高さ×厚み)45×95×22ミリ
重さ約79グラム



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▼ ドコモ
▼ ドコモ ニュースリリース

[斎藤健二, ITmedia]

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