Mobile:KEYWORD 2002年9月3日 09:04 PM 更新

QRコード【きゅーあーるこーど】

携帯内蔵カメラの新しい用途として期待されているのが、バーコード読み取り機能だ。そして読み取られるコードの1つとして注目されているのが2次元コード「QRコード」である

 QR(Quick Response)コードとは、これまで一般に使われてきたバーコードに替わる、二次元コードと呼ばれるものの1つ。iモードで缶ジュースなどが買えるコカコーラ自販機「シーモ」や(4月15日の記事参照)、Jフォンの「J-SH09」に採用されたことで(8月1日の記事参照)、携帯電話ユーザーにも知られるようになった。QRコードは1994年にデンソーによって開発され、1999年1月にJIS規格(JIS X 0510)、2001年6月にISO規格(ISO/IEC18004)としてそれぞれ制定されている。

 これまでのバーコードには、JAN、CODE39、NW-7、CODE128、ITF、UPCなどの種類があるが、いずれも水平方向のみに情報を持っていた。つまり、バーの横幅と数で情報を表す一次元コードであった。一方、水平と垂直の二次元方向に情報を持たせたものが二次元コードである。  二次元コードにはおよそ14種類があり、大別するとスタック式とマトリックス式の2つがある。スタック式は単純に一次元コードを縦に積み重ねたもので、マトリックス式は白黒のセルをモザイク状したデザインを持つ。QRコードやソニーのサイバーコードは、マトリックス式に分類される。


QRコードとバーコードの違い(図版:http://www.denso.co.jp/EAP/qrcode/picture/About2Dcode.gifより)

 二次元であるQRコードは、バーコードより大量の情報を扱うことができるようになった。これまでのバーコードでは英数字の文字列しか扱えなかったが、かなや漢字、文章をコード化するできるようになった。数字のみの情報ならば、最大7089文字の情報をQRコード化することができる。

 同じ情報量ならば、バーコードの約10分の1程度の大きさと、省スペースであることも魅力の1つだ。最小1.1ミリ四方で構成されるマイクロQRコードならば、電子部品などにもそのまま利用できる。QRコードを読み出すためのリーダは、360度全方向から利用できるため、ラベルの添付や読み取りの際の作業負荷も軽減される。

 QRコードは誤り訂正機能を持つため、ラベル面の汚れや破損にも強い。誤り訂正レベルによるが、破損部がデータの領域面積の最大30%までならば、読み取り時にデータを復元することができるという。



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関連リンク
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▼ QRコードde遊ぼっ!
▼ バーコード基礎知識

[江戸川, ITmedia]

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